瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

マネーに命を与えし者

2016-02-10 11:09:34 | 随想
これはまったくのあたし個人のイメージでしかないけど、お金ではなくマネーと称したとき、俄然生き物の様相を呈してくる。

マネーが生き物だとしたら命を吹き込んだのは当然それを創り出した人間で、マネーは人間の子なのよね。人間の子だからといって命を持ったそれはもはや人間がコントロールできるはずもなく、命を持ったものとして自律して生きる。ただし人間が命を吹き込み続ける必要はある。愛を与えなければ人間が生きていけなくなるのと同じである。

だからマネーは人間の鏡よ。人間のあらゆるものを吸い込んで生きてるから、そこにあるものは人間そのもの。善意も悪意も。とくにマネーの大好物は欲望かしらね。

マネーを鬼子というなかれ。マネーをそうしたのはまぎれもなく人間。育て方が悪かった。どこかで我々はマネーを勘違いしたのだ。勘違いして育て方を間違えた。

あたしは経済学をまったく知らない。だから話はここまで。マネーも発明当初はもっと違ったものだったような気もする。マネーが今のマネーになったのは資本主義というシステムがそうさせたのじゃないかしらん。

ともかくも、マネーとは何か。あらためて考えてみないことには人間はマネーを誤解したまま付き合い続けることになる。それはお互い不幸なことだ。
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