「え… このギャラリー、ほんとにここから入るの…?」
大鳥居にあるギャラリー カマタ_ソーコ。
こちらで開催中の 杉原真樹 「呼気 KOKI 」展 が気になって初めて訪れて見たものの、 ”にじり口”のようなエントランスから本当に入って良いものかと悩むこと数分…
えーい!と思い切って入ってみると、中はなんだか幻想的!
(「記嚢(きのう)」 / 杉原真樹)
倉庫のような広くて薄暗い空間の中で、暖色のあかりの灯ったバルーンが、ゆっくり膨らんだり縮まったり。なんだか、生き物のよう。
こちらは「記嚢(きのう)」という作品。
参加者の”呼吸”をマスク型のデバイスで記録し、それをバルーンでその様子が再現された作品なのだそうです。
(「記嚢(きのう)」 / 杉原真樹)
なんと、こちらの作品は中に入ることも可能。わたしも入って、誰かの”呼吸”の動きの中に寝転んでみましたが、自分の呼吸とは違うテンポなのに、なぜか落ち着く…そして、自分とは違う動きに自分の呼吸も同期させたくなるような、不思議な気分になる体験でした。
はじめにたじろいでしまったギャラリーの小さな入り口もそうですが、なんだか”胎内”みたいな気分になるのでしょうか。(※ちなみに、にじり口のような小さな入り口は、今回の展示用なのだそうです。普段は普通にあいているそうですよ。)
有料ですが、自分の”呼気”を記録していくこともできるそうです。
会場2Fでは、シャボン玉を使って、自分の「呼気」を可視化・可聴化する作品も。
(「あわおと」 / 杉原真樹)
会場を通じて、人の呼吸・呼気を、視覚・聴覚で体験する面白い展示でした。
杉原真樹さんは、”様々な事物を音で繋ぐことを模索するアートユニット eje(エヘ) の中核的存在としてその活動を展開してきた”アーティスト。
美術館などでアートを見るときに、同じ作品を見る他の鑑賞者を透明人間のように扱うような雰囲気に疑問を持って製作した今回の作品は、”そこにいる(そこにいた)鑑賞者を透明人間にしないまま作品に取り入れる施行”なのだそうです。
ぜひ会場で、自分とほかの鑑賞者の”呼吸”を体感してみてください。
杉原真樹個展 「呼気 KOKI」は、4月22日(日)までです。
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■呼気 KOKI 杉原真樹個展 @カマタ_ソーコ (大鳥居)
会期:2018年4月7日(土)~4月22日(日)
開館時間:12:00-19:00
※会期中の金・土・日のみ開館
本展で、杉原は鑑賞者の「呼吸」を、事物という「皮相」の間をつなぐ媒介として注目しました。鑑賞者は空間を訪れ、自分の「呼吸」を通じて、様々な事物との対話に導かれます。ある時は、自らの息が生み出す泡の音に耳を澄ませ、またある時は、自分以外の誰かの呼吸の名残に身を任せることもあるでしょう。呼吸という「メディウム」を通じ、カマタ_ソーコを舞台に、事物同士を紡ぐ一過性の空間をつくりあげます。
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