今年の冬もさまざまな場所でプロジェクションマッピングイベントが開催されていましたが、その火付け役となったのが、2012年の東京駅での3Dプロジェクションマッピング『TOKYO HIKARI VISION』! 人気で人が殺到して中止になったりもしたため、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
その『TOKYO HIKARI VISION』をはじめ、さまざまなプロジェクションマッピングを手がけてきたNAKEDの作品が集められたイベントが渋谷で開催されています。
会場入り口では、未来の渋谷駅周辺の模型へのプロジェクションマッピングが行われていました。
細かい模型の建物の壁や窓、道路にさまざまな風景が投影されていきます。
(すべての再開発が終わるのは2027年なんですね!駅周辺の風景が今と大きく変わりそうです。)
そして、いよいよ会場へ。
先ほどの渋谷駅の模型のように、ひとつひとつの作品がミニチュアで見られるのかな?なんて思いながら会場に入ったのですが…
会場の中には、東京を象徴するようなモニュメントが建ち並んで、”イメージの中の東京”のような風景が再構築されていました!!
この街の中で、これまで都内で行われたNAKEDのプロジェクションマッピング作品が再演されています。
まず、東京駅での「TOKYO HIKARI VISION」。
(2012年に東京駅で開催されたイベント。さまざまな国と時代の美しい風景が東京駅の駅舎に映し出されていきます!)
それから、東京国立博物館の「KARAKURI」。
(2013年に東京国立博物館・東洋館で開催。国宝「洛中洛外図屏風・船木本」の世界を、屏風の作者の岩佐又兵衛が旅するストーリー。巨大なスクリーンを生かした壮大な風景と建物の形状を生かした演出がユニークなプロジェクションマッピングでした!)
さらに、羽田空港・ボーイング767での「跳べ、日本!-伝統と革新-」。
(2016年に羽田空港で開催。飛行機が様々な質感に変化したり、飛行機の窓から見える風景が飛行機の本体に映し出されたりと、飛行機自身は動いていないにもかかわらず、さまざまに変化していく様子がユニークな作品でした。)
これらの作品だけでなく、会場の中には都庁などの新宿の高層ビル群があったり、ヒカリエや109などの施設がひしめくにぎやかな渋谷の様子が表現されていたり。
(高層ビルが立ち並ぶ新宿の風景。)
(こちらはにぎやかな渋谷の風景ですね。)
(渋谷近郊の風景の中に、ひっくり返ったエッフェル塔のようなものがあったのですが、表参道ヒルズで開催中の「SWEETS by NAKED」の風景でしょうか?時々ケーキやチョコレートなどの映像が飛び出す演出も!)
(「SWEETS by NAKED」 の展示風景はこんな感じでした。)
それから、会場内にある”東京タワー”は、登って上からこれらの風景を一望できるようになっていたりもしました!そういえば、NAKEDは、東京タワーでのプロジェクションマッピングイベントも開催しているんですね。
タワーの上から見ると、会場全体がひとつの大きな作品になっているのがすごいです!
同時に作品が上映されるので、少し音が混ざったりもしますが、なんだかその同時多発的の混沌とした感じが、都市を表しているようでおもしろかったです。
ちょっと気になったのが、都庁と東京駅の模型の近くに建てられた作品とは直接関係なさそうな小さな送電線。
本当の意図はわかりませんが、個人的には、華やかなプロジェクションマッピングの作品の中で、この”東京への”電気はどこから来てるんだっけ?と”東京”の夢の中のような風景から一瞬引き戻されるような感覚になるモニュメントでした。
ひとつひとつの作品も、会場全体を見渡したときの風景も魅力的で、時間を忘れて見入ってしまう展示でした!
年末年始も1月1日以外は開館しているようなので、年末年始のお休みにこれからの東京を想像しに行ってみるのはいかがでしょうか?
(会場はヒカリエの9階。会場を出たところでは再開発中の渋谷駅の風景がよく見えて、入り口にあった”再開発”の様子がすこし身近に感じられるような気がします。)
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■DATA■
会期:2016年12月21日 – 2017年1月12日
会場:渋谷ヒカリエ 9階 ヒカリエホール ホールB
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 9F
時間:全日 11:00~20:00
※休館日 1月1日
※最終日1/12のみ11:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
チケット:当日券 大人(高校生以上)1500円/小人(中学生以下)900円
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