Kaikai Kikiギャラリーで開催中のYoshitomo Nara 「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」。
奈良美智さんが、村上隆さんの主宰するギャラリー「Kaikai Kiki Gallery」の取り扱い作家となることを記念した展覧会です。
奈良さんのデビューから30年分のドローイングが年ごとに、壁面にぎっしりと展示されています。
(机上にもドローイングがぎっしり。)
美術館で見るような大きなキャンバスの作品とかはなくて、封筒やメモ帳に描かれた絵なのですが、不思議と、今までに見た奈良さんの展示のなかで、一番魅力的に感じる展示でした。
(横浜美術館の逢坂館長…?)
何が魅力的なのかっていうと、うまく言語化できないくてもどかしいのですが… ステートメントにあった「自分が言いたいことや思ったことを、言葉や文字にするような感覚で描いていたように思う」「言葉よりも描いた方が思っていることを気持ちよく伝えられるはずだ」 というのがそれを表してる気がしました。
そして、自分は描けないにも関わらず、見てると絵を描きたくなってきてしまうんですよね。不思議。
(これは、あおもり犬かな?)
そんなうまく言語化できない気持ちをもやもやと抱えていたところで、鈴木芳雄さんのレビューを拝見して、あぁ、なるほど…と。
「奈良にとって、ドローイングを描くことはカンヴァスに絵具と筆で描くこととはまったく違って、ごく日常的なものであり、息をするのと同じくらいに当たり前のこと、意識せずにやっていることなのだ」
そんな、感じがストレートに伝わってくる、美術館で見るのとは少し違った展示でした。
2018年3月8日(木)までです。
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会期:2018年2月9~3月8日
会場: Kaikai Kiki Gallery
時間:11:00〜19:00
閉館日:日、月、祝
現代日本を代表するアーティスト・奈良美智が村上隆主宰のKaikai Kiki Galleryの取り扱い作家となることが発表された。2月9日からは過去30年間のドローイングにフォーカスした個展を開催する。
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