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チェロ帰る。されど...

2022年01月24日 | チェロ



チェロが修理から戻ってきて、ここ数日弾き込んでいます。

今回の不具合修正は、
1 表板と側板の部分的剥がれ補修
2 指板の凸部の修正
でした。

1は、秋を過ぎた頃からC線の音が何となく力がなくなりもわっとした響きになっていましたので、表板の剥がれを疑い、その点検と必要があれば補修をお願いしました。職人さんの提案で、剥がれに加えて虫喰いがあるので、手の届く範囲で穴埋めをするとのことで、こちらもお願いしました。
2は、作業途中で判明したことで、この時期の乾燥でネックが上がった(駒交換までは至らない)うえに一部出っ張りができていたというものです。もちろん、全面を平らに削ってもらうことにしました。


その結果は。
まず、外観や手に持った感じから堅牢になった感じが伝わってきました。側板と表板の隙間に膠が充填されて、構造強度が回復したようです。あくまでも見た目と感覚の上の話ですが。

さて、肝心の音ですが、問題の音は改善されたように思えます。低音弦(特に開放)で音がぼんやりと広がることは無くなりましたし、スケールを弾いても以前よりもしっかりした音となりました。剥がれや穴が塞がれて、響きが締まってきたと思われます。ただし、内部については確認も措置もしていないので、これで完全かどうかは分かりません。
そのためかどうか不明ですが、C、G線上で特定の音が突出する感じがあります。

指板は、練習によって多少の凸凹ができていました。しかし、今回のは直線定規を当てるとシーソー状態になるような出っ張りでした。これが指の動きを邪魔していたかも知れません。以前、どこで鳴っているか不明だったビビり音の原因はこれだったのかも知れません。
修理後は、全面的に平らになったので指の動きがスムーズになったように思います。また、雑音も消えたように思います。


というわけで、改善されたものの満足とまでは言えません。こちらを立てれば、あちらが立たずということでしょうか。古い楽器というものは難しいものです。
ここのところの乾燥した空気や、まだ楽器も私の耳も順応していないことなどを考えると早計に判断はできかねるので、もう少し弾き込んでみようと思っています。

Panasonic/LUMIX LX9


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