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チェロローグへようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

梅雨の時季のカメラ・レンズの管理【第三夜】

2020年07月28日 | カメラ・写真
梅雨明けの気配すらない日々に湿った話題が続いて恐縮です。
第一夜で登場した防湿ケースの湿度計ですが、今回は製品を離れた少々哲学的な話題です。



この湿度計は、黄(DRY)、緑(BEST)、青(WET)の3色で色分けされています。おそらく、湿度という発想から、乾きと湿りのイメージに合った色を選び、適湿ゾーンを安全の意味で緑に、多湿ゾーンを水分が多いので青色に設定したのだと思われます。これらの色彩効果でカビを生じさせないよう注意を促す意図が汲み取れます。湿度のイメージと安全のイメージが同時に使われている例と言えます。


一方、使う側から見ると視点が異なって違う色のイメージになります。
ユーザーとしてはボックス内の湿度の値が重要です。適湿は安全ですから同じように緑でよいでしょう。しかし、WETが青色ですと安全に通じてしまい誤解、誤認のおそれがあります。ここは警告色(赤など)にした方が問題がありません。そうすれば、色も黄<緑<赤となり、交通信号と同じ色になりはっきりと識別できます。色と安全の度合が一致するわけです。

このように、見方や立場によって色彩の感覚が異なり、そこに使いやすさや見易さ、あるいはその逆が生じるのだと思います。
この湿度計は3色を使った親切設計でコストパフォーマンスの高いよい商品なのですが、立場や世界観によっては戸惑いを生じさせることがあるかも知れません。

そうであれば、色に意味を持たせないで、適湿ゾーンのみ区別がつくようにするのも選択肢の一つになるでしょう。
デジタルなら? そうです、イメージを伴わないデジタル表示であれば上のような問題は生じないと思います。

Panasonic/LUMIX LX9


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