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薬缶は真夜中に歌う

2022年01月31日 | その日その日



数日前の深夜、寝る前に暖を取ろうとストーブの前に座ると、幽かに何かのメロディーらしい音が聞こえてきました。

ターリ、ターリ、ターリタラタラ~

と聞こえる旋律を微妙に変化させて繰り返します。こんな夜更けにリコーダーを吹いているやつがいるのか、それとも、ついに幻聴が聞こえるようになったのかと慌てました。


ところが、音は止む気配はなく、相変わらず、微妙に震えるように続いています。
耳をよく澄まして音のする方に目をやると、ストーブの上の薬缶からの音と判りました。お湯が沸騰して薬缶のどこかが歌口の役目をして鳴っているようです。面白いのは、旋律があまり崩れず、まるで変奏を楽しんでいるように聞こえることです。そこで、だいたいの線をメモして、翌朝、ピアノで採譜したのが下の譜です。





音感がよい方ではないので、あくまでもこんな感じというレベルです。薬缶が平均律で歌うわけがなく、本当はもっと微妙で不安定な音程です。長い間繰り返していましたが、不思議なことに、ソー♭ラのところはあまり変えずに連続する8分音符のところが微妙に変わるのは薬缶が様式美を重んじていたからでしょうか(笑)。


この「孤独な薬缶の夜間の歌」(笑)が毎夜繰り返されているのかと思い、次の夜もストーブの前で耳を澄ませてみましたが、何も聞こえてきませんでした。
お湯の量、温度、湯気の状態、歌口となる部分の隙間の具合等々が微妙に絡み合って発生するものなのでしょう。

Nikon/COOLPIX P330


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