恒例の菅野博文さんのチェロリサイタルに行ってきました。2014年から間が空いてしまいましたが、今年も公開クリニックとリサイタルの2本立てをじっくりと聴くことができました。特に今年のプログラムは、アルペジョーネとブラームスの2番という名曲が聴けるとあって期待していたのでした。
実は、今年も例年どおり5月開催(上の画像)の予定でしたが、COVID-19によって今日に延期となっていたのです。やっと、念願の演奏を聴くことができたのでした。これが今年になって出かけた最初のコンサートになりました。
流山おおたかの森駅からホール2階入口へのアプローチ Panasonic/LUMIX LX9
予定を変更してリサイタル前に繰り上げられて開催された公開クリニックは、L.ヴァルガ編曲のバッハのシャコンヌ。主催のゴルターマンの会メンバー15名が4つパートを分担し、菅野先生の第1チェロ(一人!)・指揮による公開練習でした。途中、「おや?」と思うシーンもありましたが、本番では見事な演奏に仕上がりました。もちろん、菅野先生による名人芸も堪能することができました。残念ながら、楽しみにしていた実践レッスンは割愛となりました。
リサイタルではチェロの名曲を一度にたっぷりと堪能できました。
菅野氏の柔らかく美しい音色は円熟を増しているようで、細かい音に至るまで神経が通っていました。パワーで迫るのではなく、磨かれた音で表情豊かに語りかける演奏に、音楽というものの存在を改めて考えさせられました。コロナ禍の中で、生(なま)で、美しい音楽に接する喜びはやはり代えがたいものです。
リサイタルを締めた「鳥の歌」が静かな祈りのように思えました。∎
菅野博文チェロ リサイタル
2020年9月22日(日・秋分の日)14:00~16:30
スターツおおたかの森ホール(千葉県流山市)
Ⅰ 第9回 菅野博文 公開クリニック 14:00~14:40
J.S.バッハ / L.ヴァルガ編:シャコンヌ(チェロ四重奏版)
Ⅱ 菅野博文 チェロ リサイタル 15:00~16:30
チェロ 菅野博文 ピアノ 太刀川紀子
L.ボッケリーニ:チェロソナタ第6番
F.シューベルト:アルペジョーネとピアノのためのソナタ
(休憩)
J.ブラームス:チェロソナタ第2番
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
カタルーニャ民謡:鳥の歌
(主催:ゴルターマンの会 後援:流山市社会福祉協議会)
2020年9月22日(日・秋分の日)14:00~16:30
スターツおおたかの森ホール(千葉県流山市)
Ⅰ 第9回 菅野博文 公開クリニック 14:00~14:40
J.S.バッハ / L.ヴァルガ編:シャコンヌ(チェロ四重奏版)
Ⅱ 菅野博文 チェロ リサイタル 15:00~16:30
チェロ 菅野博文 ピアノ 太刀川紀子
L.ボッケリーニ:チェロソナタ第6番
F.シューベルト:アルペジョーネとピアノのためのソナタ
(休憩)
J.ブラームス:チェロソナタ第2番
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
カタルーニャ民謡:鳥の歌
(主催:ゴルターマンの会 後援:流山市社会福祉協議会)