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明治学院でパイプオルガンを聴く

2015年11月14日 | 演奏会へ
 明治学院礼拝堂のパイプオルガンでバッハを聴く機会に恵まれた。チャペルコンサートというのがそれで、J.S.バッハのオルガン全作品演奏という壮大なシリーズの5回目ということだ。今回のプログラムは、オルガンミサ。あまり聴く機会はないが、それだけに価値があるだろう。しかも、来年100周年を迎える礼拝堂(W.M.ヴォーリズ設計、1916建設)で聴くことができるのだ。
 オルガンは、2009年に、バッハ時代の工法、音色を追求して新制されたものというから、このシリーズには最適というべきだろう。動力も当時の様式、つまり人力による鞴(ふいご)で供されている。復元「古楽器」といってもよいかもしれない。


演奏会が開かれたチャペル

 クラヴィア練習曲集全4巻は、J.S.バッハのライプチッヒ時代の作品で、有名なイタリア協奏曲やゴルトベルク変奏曲を含むクラヴィア作品が含まれている。その第3巻はオルガン作品で、ミサの形式によるコラールがオルガンのために編曲されたものである。
 当日は、ライプチッヒのトマス教会で演奏されたのと同じように、コラール斉唱又は合唱の後、オルガンがソロでその編曲を奏した。バッハの演奏を追体験するような感があった興味深かった。


堂内のパイプオルガン(終演後)

 パイプオルガンは、透明で節度をもった非常に好ましく感じた。このオルガンのパイプは全部で2,000本を超えるそうだが、種々のパイプの組み合わせで奏される音色は実に多様で美しいものだ。また、演奏者の手と足で6声を操る難曲もあったが、何の困難もないように堂内にオルガンの音を満たしていた。生憎の雨だったが、チャペルの中でバッハの響きに包まれた時を過ごすことができた。
 なお、オルガンは礼拝堂後部に設置されているため、「聴衆」は背後からの音を聴かなくてはならない。建物の目的上、致し方ないことではあるが。

明治学院チャペルコンサートシリーズ2015
J.S.バッハのオルガン全作品シリーズVol.5
プログラム
オルガンミサ(クラヴィア練習曲集第3巻)抜粋 BWV552-1,2, 669, 676, 678, 680, 682, 686, コラール斉唱及び合唱
オルガン、長谷川美保、合唱、明治学院高等学校ハイグリー部(指揮:岡田章教諭)
アンコール 讃美歌136番3節「なつかしき主よ」
2015年11月14日(土)15:00~16:45

Nikon/COOLPIX P330


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