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モモの恩返し

2023年02月02日 | その日その日

元気な頃のモモ(2014年9月撮影)


コーギー犬のモモが天国に行って早くも5年になろうとしています。仔犬の頃から飼いだしたけれども、なんの芸もせず、大人しいようであり女王のようでもありで犬の性格は測りかねるところですが、私がチェロを弾くと椅子の下に来て聞いているような犬でした。

ストーブの季節になると思い出すことがあります。
その頃はモモは病気で、もう立つことも歩くこともできなくなっていました。その夜もいつもと同じようにストーブからちょっと離れた場所で犬用の寝床で横になっていました。
夕食を食べる私のすぐ後ろには薬缶を乗せたストーブがあり、薪は赤々と燃え、薬缶は湯気を上げていました。

不意にモモがクン、クンと小さく鳴いたので、私は淋しがっているのかと思い、食事を中断して席を離れ、モモに手を差し伸べました。
その時です。私の後ろで薬缶の蓋が飛び、熱湯が辺りに飛び散りました。ストーブが高温になり、かなりのお湯が噴出したのでした。もし、私が席を離れなかったら、間違いなく背中に熱湯を浴び、救急車を呼ぶ騒ぎになっていたでしょう。


動物には人間には分からない能力があると言われることがあります。人間の感覚にはない何かを感じ取る能力があるのかも知れません。そうだとすれば、私はモモに救われたことになります。少なくとも、鳴いてくれたことにより難を逃れることができたのです。

不思議なことではあると思います。チェロを聞かせてくれたことへのお礼なのでしょうか。いやいや、それはどうかな。
本当のことは、まさに「神のみぞ知る」です。普通は偶然で片付けられる話だと思いますが、モモがいてくれたことが私を火傷から救ってくれたことは間違いないでしょう。やはり、私と我が家にとっていい犬だったのだと思います。

ストーブを使う季節になると、今でもこの一件を思い出します。そして、これがペットロスというのかな、と思うからなのか歳のせいなのか涙腺がゆるんでしまうのです。

Nikon D7100 / AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6 G VR II


2 コメント

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Unknown (ノブ)
2023-02-02 23:15:31
我が家でも以前コーギーを飼っていました。7年前に14歳で亡くなりました。
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Unknown (cellisch)
2023-02-03 19:31:10
ノブ様、いつもご覧いただきありがとうございます。
犬種も同じとはちょっと驚きました。
ノブ様のコーギーも大切にされていたのですね。

モモは5年前、17歳の誕生日を目前に息を引き取りました。その日が私の定年数日後で、なにやらモモに見届けられたような思いがしています。

コーギーは可愛いだけでなく、猟犬としての本能もあって勇猛さに驚かされたこともありました。

この頃はコーギーの散歩姿を見ることがなく淋しいです。
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