かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

遺影

2014年02月02日 | 気になる人々
最近は、すっかり自分の姿を写真に撮ることをしなくなっていた。


キモノを着始めてからは、着方やコーディネートの記録として、首から下の写真を自分撮りするようになったくらい。


パスポートや運転免許証だって更新は稀になったし、病院のホームページや、職員証の顔写真だって、10年くらい前のものじゃないだろうか?


顔のシワやたるみ、白髪が増えたり、髪のボリュームが減ったりという加齢変化はあるけれど、子どもの頃と違って、別人のように様変わりすることはないのだろうからね。


この間、久しぶりに顔のついた写真を他人様に撮ってもらって、色々と考えた。


写真に撮られたくなくなっていたのは、自分を客観的に見ることを避けるようになっていたからじゃないだろうか。


この間は、晴れ着姿でもって、自分でも凛々しいと思える表情でポートレイトを撮ってもらい、もしもいま死んだら、これを遺影にしてもらおうと考えた。


ワタシは過去に一度だけ、患者さんご本人と一緒に遺影にする写真を選ばせてもらったことがある。

フラダンスを趣味にしていた方で、本番衣装でダンスを踊っている最中の素敵な笑顔のスナップを選んでさしあげた。

その数日後に、その方は亡くなった。


遺影というのは、その後ずっと残るものであるし、本人の人となりがわかるような写真がいい。


これから毎年、一枚は、遺影にできるような写真を残すことにしようか?


顔には人生が刻まれるものだ。
遺影のなかの自分が生き生きと美しくあるためには、これからは一日でも多く、幸せだと思える日を送れるようにしよう。


自分の人生を表現するなら、今なら、キモノを着て、チェロを胸に抱き、教室で子どもたちに囲まれている写真がいい。
あれれ、白衣はなしか(笑)
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