かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

高校生の喫煙

2016年07月24日 | サポーターの心得
高校の野球部員が喫煙をして、部室にボヤを出し、県大会準決勝を辞退することになったという件。

とても残念だなあと思う。

最も残念で、やりきれない気持ちになるのは、オトナ(学校側)の言い分が「未成年の喫煙という不祥事」であるということだ。


ダルビッシュの喫煙事件(プロ契約を済ませた高校3年生だった彼の喫煙が発覚し、罰として卒業式出席禁止となった)以来、タバコについての世の中の認識があまり変わっていないのは残念でならない。


まず、生徒も教師も、喫煙は運動能力を低下させるものであるということを、きちんと知るべきである。

それに、部室で吸っていたのだから、他の部員が知らないわけがない。

だから、「喫煙していない生徒が連帯責任を負わされてかわいそう」という世の中の声には、賛成し難い。

全国大会を目指して頑張っているのに、タバコを吸うとはけしからんという考えを生徒たちがすべきであった。
そういう考えを持てていなかったのだとすれば、それは私たちオトナが、きちんと喫煙について正しいことを教えていないからではないか。



喫煙を始めてしまった生徒への学校側の処分内容も気になる。

謹慎や退学は正しい対処であるとはいえない。
そういう罰は指導者に与えるべきであり、生徒には「薬物依存症の治療」を受けさせるべきで、ぜひ医療専門家にコンサルタントして頂きたい。
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