かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

授業のルール

2013年09月27日 | Angels' message
二学期が始まって、最初の出張授業は、N小の五年生。

校長先生にご挨拶をしたら、いきなり「今日は事件が起きまして…」とおっしゃる。

何事かと思って尋ねると、砂場の砂を二万円かけて入れ替えたばかりなのに、入れ替え直前に行った定期検査で「蟯虫卵陽性」という診断結果が返ってきて、二万円がパーになったのだという。

「それはタイミングが悪かったですね」と言うしかなかったが、そのあとも校長先生の話は、早朝の草むしりに近所からうるさいと苦情を言われたことが理解できないとか、親同士の関係が子どもに波及して不登校になっているだとか、これから行うタバコの授業とは関係ないことを色々と愚痴られて、はっきりいってウンザリ。
早く子どもたちの待っている教室へ案内してもらいたかった。


音楽室に2クラスの子どもたちが待っていた。
集まった直後らしく、教室は騒然としており、担任の若い男の先生が二人、仁王立ちして、子どもたちを怒鳴っていた。

養護の先生から紹介されて、ワタシが話を始めても、担任の先生たちは立ったままで、喋っている子どもたちをこづいたりしている。
これはたまらんと思い、ワタシの授業のルールを説明した。

『ノートをとる必要ないので、床に置いてください。ノートを書いていると、大事なことを聞きのがします。思い出せない言葉があったら、授業のあとで聞いてくれれば教えます。授業中は内容に関係のあることなら途中で喋ったり声を出してもいいです』


これは、実は先生たちにもメッセージを送ったつもりだ。

『子どもたちが授業に集中しないで騒ぐのは、授業の仕方が悪いのであって、子どもたちを怒ってもダメです。授業内容に関係したことで、子どもたちが驚きの声をあげたり騒いだり、そのことに関して隣のひとと言葉を交わしたりすることは、ちっとも授業の妨げにはなりません』


そうすると、担任の先生たちにはそのメッセージが伝わったのか、教室の後ろのほうで子どもたちの傍らに座ってくださった。
そうして先生も、子ども達と一緒になって驚いたり、隣の子どもと話をしたりしながら授業を聴いている。
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