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「紅茶とお菓子の甘い日々」

渡辺謙さんに遭遇!

カードと本を買いに、なぜか今日は成城学園前駅へ足が向いた。
カードを買って、甘味屋さんに入ろうかとショウケースをのぞいていると、
店からどこかで見た男の人が・・・。
「渡辺謙!?」
あれ?でも今、日本にいるんだっけ?
連れの男の人は、とても業界人とは思えないボッサーとした感じ。
やっぱり、違うかなー。
サングラスに帽子。モスグリーンの地味なTシャツ・・・
後ろから食い入るように見つめて、随分痩せて華奢な感じだなー
とか思いながらついて行くと、コインパーキングに車を止めていた。
精算機の所でもたもたしているおば様方に、優しく教えてあげる紳士ぶり。
やっぱり渡辺謙さんだ!!
私は精算を済ませて車までやってきた謙さんに、言った。
「サインいただけますか?」
握手もしてほしかったし、写真も撮りたかったけど、
ひとつだけお願いしたのは、直筆のサインだった。
汚れた手帳に、細字のペンしかなかったが、とにかくしていただいた。
両手に荷物を持っていたし、ちょっぴり億劫そうだったけど、
「お芝居もみました」というと、
「どっちのかな?」。と聞かれた。
頭は真っ白で出てこない。「日本のです。あちらまでは行けないので」。
そういうと、思わずにっこり笑ってくれた。
「本も買いました。あの新しく出た・・」という私の言葉に、
こんどははっきり「ありがとう」と言った。
「応援してますから、頑張ってください」
それだけ言うのが精一杯だった。
「私はあなたが南果歩さんに出逢うずっと前から、
あなたの大ファンだったのですよ!」
は、言えるはずもなかった。

なのに、随分たくさん会話したような満足感があった。
謙さんはさっきより優しい顔になって、
ゆっくりBMWに乗り込み、去ってしまった。

20年以上前、デビュー作映画の「瀬戸内少年野球団」で一目惚れしてから、
白血病になるずっと前から、大好きな人だった。
理想の雰囲気をもった人だった。
神様は告白の機会をくださったのか?
情熱を抑えて、努めて冷静に振舞ったのは、
ミーハーなそこらのファンと一緒にしてほしくなかったからかもしれない。
写真も握手もお願いしなかったのは、私の小さなプライドなのだ。

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