引退試合を終えて。

高３の関東大会予選は思ってもみないところであっさりと負けてしまい、
息子の引退は予想外にきてしまいました。

試合が終わってコートで泣き崩れた子どもたち。
しばらく一人になりたかったのでしょう。
「心配しないで、そんなに遅くならないから」と
メールがありました。
抜け殻のようになってしまい、口もききません。
「これから、何を目的にやっていけばいいんだろう」
と勉強も手につきません。

部活があったから勉強もがんばれた。
改めてそう、気付かされました。

決して運動が得意だったわけではない息子が
中学一年から始めたバレーボール。

思い返せばいろんなことが走馬灯にように浮かんできます。

成長痛だと感違いしてオスグット病を悪化させ、
ギブスをはめてもなお、ほとんど練習は休まず、
どんなに具合が悪い日も試合に出かけていきました。

他の子がレギュラーになっていく中で、マネージャーを任されたこともありました。
それでも何も言わず、
来る日も来る日も、部活に通い続けました。
高二になって、スタメンになれた時は、
私も信じられなかった。

運動部の引退は突然やってきます。
身体の一部をもぎ取られたような喪失感のでしょうね。
仲間と過ごした尊い日々、その日々があったから今がある。

その日私は、息子に手紙を書きました。

「５年間、本当によく頑張ったね。
良い仲間に恵まれて、一生懸命打ち込めたこと、本当に幸せでしたね。
感動をありがとう」

一緒に応援してくださったお母様たちの声援が、今も聞こえてくるようです。
泣いて笑って応援した、私たちにとっても青春のひとときでした。

感動をありがとう★