「6月29日(土)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「アオドウガネ」
コガネムシ特集
昨日のドウガネブイブイと良く似た
緑色のアオドウガネです。
アオドウガネ(青銅鉦、Anomala albopilosa)は、
甲虫目コガネムシ科の草食昆虫。
体長約17~26mm。
成虫の体型はずんぐりと丸く、
前胸背板輪廓の両端は角張らない。
体色は、
艶が弱いが鮮やかな緑色の金属光沢を示す。
琉球語(沖縄方言)ではクスブンと呼ばれる。
日本では本州の中部地方以西、
四国、九州、南西諸島等に分布するとされるが、
分布域は北上する傾向にあり、
関東地方でも生息数が増加している。
最近では
在来種であるドウガネブイブイを駆逐し、
関東以南では最も普通に見られる
中型コガネムシになっている。
夜行性で、灯火によく飛来する。
昼間は葉の裏などで休む。
成虫は5~10月にわたって出現、活動する。
メスは夏から秋にかけて土中に産卵し、
幼虫は樹木や草の根、腐葉土を食べて成長し、
翌年春に蛹化、羽化する。
自然環境下では植物の葉などを食べるが、
飼育はリンゴやメロン、ブルーベリーなどの果物のほか、
カブトムシ用の昆虫ゼリーなどでも行える。
成虫は各種広葉樹の葉を食害し、
ドウガネブイブイと同じく農作物を食害する
害虫として知られる。
沖縄県では、
テリハクサトベラ、ヤエヤマコクタン
(リュウキュウコクタン)、ヤエヤマアオキ(ノニ)、
ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ)、
レイシ、テリハノブドウ等の葉を集団で摂食する。
また、
幼虫は土中でサトウキビの地下部を食害し、
枯死に至らせる。
このため、
サトウキビの主要産地のひとつである沖縄県宮古島では、
2006年(平成18年)からブラックライトを用いた
誘殺灯を設置して成虫の駆除を行っている。
2017年(平成29年)度頃から発生が増加傾向にある。
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