とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

芸術祭十月大歌舞伎 義経千本桜

2013年10月25日 | 古典芸能
歌舞伎座にて、通し


義経千本桜という名前は華やかだけど
最後の「川連法眼館」以外は全体に地味なかんじで
哀しい話だし、今回はやめようかと思ってた。

でも、
仁左衛門が来月から休養するっていうし
菊五郎が「狐忠信をやるのは最後かも」、なんて言ったし
吉右衛門の知盛はやっぱり観たいし

ということで・・

でも日程がなかったので、
昼夜通しで見るという、暴挙へ
ほとんど一日中中にいた

結果は、
本当に、本当に疲れた~
血圧上がった~



吉右衛門の知盛は、期待以上にすばらしかった~
勇壮で、全力で美しかったです。
銀平時代は余裕で美しく大物感。
知盛になってからは、一途な悲壮感で、最期が最高にかっこよかった


仁左衛門はいがみの権太という、ワルを演じてますが
極悪というよりごろつき。
母親への、ぼくぼく詐欺みたいな無心とか
かれの色気と愛嬌で、これもきっと当たり役でしょうね
たしか右肩を痛めているのでしたっけ
それで、右手はほとんど懐手にして演じてましたが、不自然でなくかっこよかった。


菊五郎の狐忠信、全体に素晴らしかった
・・けど
欄干の上を歩くとこでは、はらはら
四つん這いで片足を高くして回るとこでは「がんばれ」
たしかに、ちょっときついか・・

早変わりや、いろんなとこから出たりひっこんだり
やっぱり楽しい舞台
そこに彼がいるだけでの存在感と華やかさ。
むかし、二世松緑が膝を痛めてからも忠信をやっていたように
演出でのやりようはあるのではないかしら


ともかく名優揃いで、堪能しました
藤十郎、秀太郎、時蔵、梅玉、歌六,団蔵、・・
この層の厚さで、最高に贅沢な舞台になった気がします
地味な場面でも、名優が演じると楽しくなる

もうおなか一杯
で、疲労困憊


そうそう

なんと、ぼんやりしてて遅刻したというオオボケ
まさに、ぼけ?

おかげで、一幕目「鳥居前」のほとんどを見損ないました
そこしかでない、菊之助見られなかった