民の声新聞
【74カ月目の浪江町はいま】放射性物質の飛散を全否定していた福島県が一転、「舞い上がりの影響も否定できず」。山林火災のモニタリングで数値上昇受け
福島県浪江町の帰還困難区域で4月29日に発生した「十万山」の山林火災で、福島県放射線監視室が始めた大気浮遊じん(ダスト)の測定数値が上昇。それまで放射性物質の飛散を全否定していた福島県も、9日夜に更新したホームページで「測定地点の周辺の土ぼこりや焼却灰の舞い上がりの影響も否定できません」と表現を改めた。
県放射線監視室は「今後も数値の動きを注視していく」としているが、県民への注意喚起は無く、広報課の「周辺環境に影響が及んでいる事実は一切ありません」の文面も残されたまま。改めて危機管理の姿勢が問われそうだ。
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消えぬ山火事、浪江は11日目 釜石は鎮圧めど立たず
朝日新聞デジタル 5/9(火) 21:48配信
同日夜現在も鎮火していないが、けが人はいないという。県などによると、強風や空気が乾燥している影響で、一時的に火の勢いが収まっても再び発火する状況。腐葉土が積もっている場所では、ヘリによる散水で地表を消火しても内部で火がくすぶっているという。
消防などによると、内部被曝(ひばく)を防ぐマスクのフィルターを安全な場所で交換するため、消防隊員は4時間をめどに交代している。
チェルノブィリ原発近くの森林火災 深刻な脅威に
ウクライナ当局は「状況はコントロール下にあり、放射線レベルは正常な範囲内にある」と発表した。炎は、放射性廃棄物を埋めた場所や森林地帯には広がらなかったとの事だ。ここ数カ月間、チェルノブィリ原発周辺で火事が起きたのは、すでに2度目で、4月にも大規模な火災が発生している。
「この地区でのセシウム137のレベルが高くなったとの情報が公表された。人体にそれらが蓄積されれば、ガン疾患の数が、15年から20年後には高まるだろう。」
また南カリフォルニア大学の生物学者ティモティ・ムッソ教授は「ウクライナ当局は、今回の状況を十分真剣に受け止めていない」と批判し、次のように続けた―
「長期的に見れば、この地区が破滅的な火事に襲われる大きな危険性が存在する。問題は、火災対策のため割く事ができる現地の予算が、かなり限られているという事にある。もし大規模な火災が発生したら、住民は本質的なリスクを被るだろう。現在のウクライナの経済状況は悪化するばかりであり、その事は、懸念を呼び起こさないではいられない。」
「浪江の山火事デマ拡散 専門家ら『まどわされないで』」 (福島民友 2017/5/3)
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170503-169269.php
真実をデマ呼ばわりした読売新聞と文部科学省