5年目の「3・11」をむかえます。この日を前にすると5年前のことが思い出されます。
巨大地震による恐怖と不安…。
放射能が降り注ぐという緊迫した空気。
誰もが生命の危機を感じ、若者が「全部ウソだった」と価値観を変え、立ち上がりました。
5年経っても、事故は収束せず、さらに帰還を強制しようとしています。子どもの甲状腺がんも167名と急増しています。原発事故被害との対決はこれからです。私たちは福島の人びととつながり、原発事故被害を告発し、声をあげていこう。
●成田市にて、映画「A2-B-C」を上映!
福島の子どもたちの被ばくや甲状腺問題をテーマにしたドキュメンタリー映画です。ちばアクションでも14 年夏に上映しました。この後、突如、配給が停止され、「上映禁止」となりました。
事実上の検閲です。その後、解禁され、いま上映運動が広がっています。3月には、成田の人々が中心となって企画しています。
ぜひ、全国の人々とつながり上映運動をすすめていきましょう。
2016年2月11 日。千葉市にて「2・11 ティーチ・インちば ~避難・保養・医療を考える集い~」が40 名をこえる参加で開催されました。ふくしま
共同診療所の医師から「福島での診療から見えてきたこと」と題して報告をうけました。
医師は、診療所の理念と実践、福島で起きている甲状腺がんの現状、受診者からの声、県医師会による安全キャンペーンへの批判など。2年間にわたる診察の経験から、具体的でわかりやすい話がだされました。
会場からは、「甲状腺がんとはどういった病気なのか」「がん以外にはどういった症状が起きているのか」「保険診療の詳細は」と質問が寄せられました。
また、9回目を数える千葉の保養プロジェクトからの報告も出されました。健康被害の拡大に「放射能と影響はない」という国・福島県ににどうして立ちむかうか。あらためて考える企画となりました。
福島の子どもの甲状腺がん
疑いも含めて167人に
今回の健康県民調査で、甲状腺検査、本格調査の最新の結果は、51 名が悪性ないし悪性疑い。前回は39
名なので12 名の増加。本格検査で悪性ないし悪性疑
いの診断をされた51 名のうち、25 名は、前回の先行検査ではA1 判定。「大丈夫」と言われた子どもの中からもがんが見つかっています。チェルノブイリでは事故4~5年目から甲状腺がんが多発しています。
本当に子どもを守る取り組みが必要です。