真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

19世紀以降の沈没・漂流・失踪・反乱、29連発~『あっと驚く船の話』

2008-10-03 | 読書-2008
『あっと驚く船の話 沈没・漂流・失踪・反乱の記録』
一部は同じ著者の海難本(というジャンル?4/3付エントリ参照)に書いてあった話もあるが、いいでしょういいでしょう。

やはり船は怖いという印象になってしまいがちだが、そういう意図で書かれたものではないでしょ。

思うに、救命ボートは乗員数の2倍の収容力が必要かもね。
船が沈没などする場合、転覆する前に大幅に傾斜するので、持ち上がった側の救命ボートはもう降下できない。ゆえに役に立たない。
というケースが本書記載の遭難話にも多かった。
ボートの出番と言えばたいてい荒天で船の動揺も激しいわけで、総員退船は最後の決断だし、両舷が平衡で全部のボートを整然と降下させることができるケースは少ないのでは?

(前後に傾斜、というか船首から沈んでしまって船員の乗った船尾が持ち上がってしまい、用意万端整えていた救命ボートが下ろせなかったという不幸なケースもあった由)

昔は(といっても19世紀初頭からこのかた、だけど)それどころでなくて、非常訓練などしていなくて、下級船員が我先に甲板上の救命ボートに乗り込んでしまう(これでは海面に下ろすことさえできない!)などというトンマで悲惨なケースもあった由。

あっと驚く、というタイトルはちょっとどうかと思ったが(例によってタイトルにうるさいうるさい・・・)、当時の関係者はさぞあっと驚いたことだろう、という意味では確かに「あっと驚く」事件・事故の数々でした、と。

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