1章 アメリカ諜報機関の実像
2章 一九九〇年代のCIAと無力な長官たち
3章 敵を失った後の「失われた十年」
4章 CIAとアルカイダの「戦争」
5章 「罪なき者、石を投げよ―そして、誰もいなくなった」
6章 ブッシュの「改悪」
7章 CIAに革命が起きるとき
『CIA 失敗の研究』|感想・レビュー - 読書メーター
なぜか図書館の保存庫に引っ込められていたのを出していただく。
落合浩太郎教養学環教授がBS-TBS「報道1930」に出演
これで著書を検索して読んでみたのだった。
平成17年(なぜ和暦で表示?換算脳でない読者のことを考えてない版元)の発売ということで、巻末の歴代CIA長官も17代のポーター・ゴスまで( ジョージ・W・ブッシュ政権)。
アメリカ合衆国中央情報長官 - Wikipedia
Wikipediaは数え方が異なり、ポーター・J・ゴス 2004年9月24日 - 2005年4月21日が19代。
その後、中央情報長官の職務は国家情報長官と中央情報局長官に分割されて、大統領も3人代わり、中央情報局長官は通算26代目のウィリアム・ジョセフ・バーンズ。
中央情報局長官 - Wikipedia
ベアーの『CIAは何をしていた?』は衝撃の問題作だったね。
Robert Baer - Wikipedia
7章 CIAに革命が起きるとき
諜報を軽視した歴代大統領 では、
「二百余年の歴史の中で、諜報を理解していた大統領はワシントン、アイゼンハワー、ケネディ、ブッシュ父がだけだという声もある。
体質的に相容れない民主党はともかく、共和党も口では安全保障や外交重視と言いながら、諜報機関を軽視したり、情報の政治化を行ってきた。」
と指摘。
そうだそーだ。
本書以後の大統領も、諜報に関しては、トランプの最低の低が傑出するが、オバマ、バイデンもろくなもんではないな。
それにしてもクリントンの情報軽視ぶりがひどい。
失われた90年代の責任の多くを負う。
さらにブッシュ子もわかっていなかったことが、その後のテロの時代を招いた。
放っておくとお役所体質で運営されてしまうCIAは常に革新の活を入れ続けないといかんものかもしれないが、政治優先で変な人がトップになったり、諜報に関してピント外れの大統領が就任したり、大統領とCIAトップの折り合いが悪かったり、なかなかベストな態勢という時期は少ないというか、惑星直列並の稀なことかもね。