真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『ソウルの日本大使館から』『日韓インテリジェンス戦争』町田貢著

2021-05-24 | 読書-歴史
『ソウルの日本大使館から 外交官だけが知っている素顔の日韓関係』町田貢 | 単行本

『日韓インテリジェンス戦争』町田貢 | 単行本

外交の現場が著者のような地域専門官に支えられてきたことが改めて…。
それにしても献身的というか、なんというか。
経費の多くが持ち出しであったという。
上位者は経費が使い切れずに無駄遣いしていた一方、走り回っていたノンキャリア外交官は自腹で…というのは今でもそうなのかな(ホントに知ららないよ)。

このテレビ番組に登場されたので、ご著書を検索してみて知ったのだったん。
OGPイメージ

「大統領候補が消えた!〜金大中拉致 “スパイ”たちの攻防〜」 - アナザーストーリーズ 運命の分岐点

1973年8月8日、東京・九段下のホテルから、突如、韓国の大統領候補がさらわれた!煙のように消えたのは、のちにノーベル平和賞を受賞するキム・...

アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - NHK

 

「日韓の外交問題が勃発する中、“スパイ活動”に従事した当事者が初めてのロングインタビューに応じた」
そうなのだ。町田氏の登場がこの番組のキモなのだった。

長年の金大中との交流(自宅軟禁中の金大中に唯一接触を許され、日本当局のみならず、韓国当局も金の本音を聞いている人物として頼りにしていた)が、金の大統領就任とともにぷつっと終わっているのはなぜ?
と思うわけだが、用済みということでポイっと金から切られたのだった。
金大中とはそういう人物だったのね、という変な余韻。
さぞ、むなしい思いをされたであろう、著者は。

各国それぞれに対して、町田氏のような超一級の情報職人を擁していれば素晴らしいのだが、ま、それはね。

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