真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

米原万里の最後のエッセイ集を読む 『心臓に毛が生えている理由』

2009-08-09 | 読書-エッセイ/小説etc
『心臓に毛が生えている理由(わけ)』
米原 万里【著】
角川学芸出版 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2008/04/30 出版)

没後に雑誌掲載原稿などをかき集めた、「最後のエッセイ集」と銘打った本が以前にもあったような気もするが、これがほんとに最後です、ということかしら。
以前別の本に収録済みのものもあるようだが、全然かまわない。
「うちの父ちゃんは16年間も地下に潜っていた」話は、何度読んでも爆笑。

「ドラゴン・アレクサンドラの尋問」がよかった。
プラハのソビエト学校に編入してまもないマリちゃんが、産休明けで復帰してきた図書室の司書教諭に鍛えられたおかげでメキメキと力をつけていったお話。

このお話、初出が図書館司書向け雑誌だったようで、最適のテーマともいえるが、読者の皆さんが「よおし、ワタシも!」と気合を入れて子供たちに「尋問」を始めたのではないかと心配したりして(笑)。

「エッ勝手リーナ」米原万理さんのルーツと「毛深い家族」のものがたり

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