解禁されたロシアの新資料――「史上最高のスパイ」の闇 『ゾルゲ事件80年目の真実』(名越 健郎) | 名越 健郎 | ためし読み
はじめに 解禁されたロシアの新資料
第1章 甦る伝説のスパイ
第2章 上海秘密指令(一九三〇~三二年)
第3章 東京諜報団の暗躍(一九三三~四〇年)
第4章 運命の年(一九四一年)
第5章 それからのゾルゲ事件
おわりに ゾルゲのDNAは生きている
『ゾルゲ事件80年目の真実』
「『ゾルゲ事件80年目の真実』」の記事一覧
第5章 それからのゾルゲ事件がすこぶる興味深いこと
p234 1945年8月の原爆投下直後、9月の米軍よりも早く在日ソ連大使館員らが現地調査していた件、すごい!
第二次世界大戦当時、在東京ソ連大使館に勤務していたイワノフM.I.の手記より 「戦時日本 目撃者の証言」
被曝したソ連人諜報員の生存(アルコール)
いわゆる入市被爆者なんだが、ウィスキーを飲んでいたイワノフの方が無事で長命(飲まなかった駐在武官補佐官は放射線障害で早くに死亡)ということから、ソ連/ロシア海軍原潜では「放射能にはアルコール」ということになったのだと!
酒飲みらしい理屈というかw
p249 大戦中の日独連携を阻止
そりゃあそうでしょうね。最高機密が駐日ドイツ大使からソ連にダダ洩れだとわかってしまったのだからね。
残念至極だったオット大使。
p253 名誉回復の立役者
岸惠子主演『真珠湾前夜』が可能にした学術的ゾルゲ事件研究 | WEBみすず
[PDF]講演会「ゾルゲ事件についての最新の研究状況」pdf
また、来日したガガーリンが(日本勤務中だった上記イワノフからゾルゲの事績を聞き)、ゾルゲの扱いが粗略だったことを知り、フルシチョフ(宇宙飛行士第1号として自慢の部下だったガを寵愛)に直訴すると主張した件なども。