真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

日本インテリジェンス史  旧日本軍から公安、内調、NSCまで 小谷賢 著 2022/08

2022-10-28 | 読書-歴史
日本インテリジェンス史 -小谷賢 著|新書|中央公論新社

目次
序章 インテリジェンスとは何か
第1章 占領期の組織再建
第2章 中央情報機構の創設
第3章 冷戦期の攻防
第4章 冷戦後のコミュニティの再編
第5章 第二次安倍政権時代の改革
終章 今後の課題

中公新書
日本インテリジェンス史―旧日本軍から公安、内調、NSCまで


インテリジェンス関係の主要書籍からポイントを引くなど心憎いというか、スヴァラしいこと。
重要人物の写真が掲載されていて、生没年も付記してあるところ、安倍晋三(1954-2022)と、閉じているのが悲しい。

日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安、内調、NSCまで (中公新書 2710) | 小谷 賢 |本 | 通販 | Amazon


p16 人物の記載形式がまちまちで、どうなることかと思ったのはナイショにしといたげるね。
●仲野良次元・少将 ←良次までが名前だよね。良次元さんじゃないよね。
中野良次 - Wikipedia Wiki 日本語 2023 - Study in China

次の行に、その部下であった
〇釜賀一夫・元少佐 ←標準的記載
釜賀一夫 - Wikipedia
福富節男 暗号数学者 釜賀一夫のこと - 津田塾大学

さらにその数行後に
●永井八津次元少将 ←「・」がない
永井八津次 - Wikipedia

p90
初代の外務省情報調査局長(現国際情報局長)を務めた岡崎久彦は、
→引用文献の出版当時には国際情報局だったようなのだが、その後、局から格下げとなり、国際情報統括官が率いる国際情報統括官組織になって現在に至る。
国際情報統括官組織 - Wikipedia

p110 ベレンコ亡命事件
ベレンコ中尉が操縦するミグ25戦闘機が函館空港に強制着陸するという事件が
→日本側が空中で捕捉して着陸させたのなら「強制着陸」だが、知らない間に(スクランブルに上がった空自機が失探)勝手に着陸されていたので、「強行着陸」とするべきところ。
ベレンコ中尉亡命事件 - Wikipedia

故町村 信孝議員がインテリジェンス改革に尽力した「庇護者」だったのは知らなかったわ。
町村 信孝 | 総裁選基礎情報 | 総裁選挙 | 自由民主党
「大物の割には選挙に弱いヒト」といった感覚で理解しておった。たいへん失礼しました!

知られざるテロ情報機関 | 特集記事 | NHK政治マガジン
「『国際テロ情報収集ユニット』の立ち上げの際、組織の実権をどこが握るかをめぐって、外務省と警察庁の間で激しい攻防があった。結局、最終的には、安倍総理大臣や菅官房長官と関係の深い、北村内閣情報官が主導権を握り、組織のトップのユニット長は、警察庁出身者から出すことに決まった。このときの外務省の恨みはものすごかった。まさにこの瞬間に、この組織が、外務省に席を置きながら、官邸直轄の組織となることが決まったと言ってもいい」

「国益より省益」とはむかーし昔から言われてきたが、変わってないのね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SF作家の地球旅行記 柞刈 湯... | トップ | 朝日新書 官僚が学んだ究極の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-歴史」カテゴリの最新記事