真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために』 元テレビ記者・元大学教授が説く国際級の教養

2010-02-21 | 読書-現代社会
『頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために』
廣淵 升彦【著】
新潮社 (2008/01/30 出版)

どこかで見た名前だと思ったら、『スヌーピーたちのアメリカ』の著者でもあられた。
国内でしか通用しない視点でものを見ていてはいかん、ということね。

日本とは何かを問い直す3冊:日経ビジネスオンライン

櫻井よしこ氏激賞って、これか:
「日本人が知っておくべき国際情勢を読み取る“ツボ”」櫻井よしこ

同感。
よくぞ言ってくだされた、という点多数。

こんな本が出ていたとはちっとも知らなかった。
とはいえ、サブタイトル、改善の余地なくないか?

若い人たちに、国際的に通用する教養を身に付けた洗練された日本人になってもらいたい、という趣旨は大賛成。
だが、見込み客に「気恥ずかしさ」を感じさせる可能性は排除しておいた方がよいのではあるまいか。
商売のヒトではなくて格調高い教養のヒトなので、しかたがない?

題名は商売優先で版元の意向が優先する?
いずれにしても、そのまんまサブタイトルにするというセンスは共有できない。
ま、いいけどさ。

View of the World - Masuhiko Hirobuchi 廣淵 升彦公式HP
hirobuchi/profile

かねてから「目に見えない三つのものについて十分に知らなければ世界は語れない」と主張してきたという著者。
三つとは「神と潜水艦とスパイ」である由。

で、潜水艦についてどの程度書いてあるかというと、「レッドオクトーバーを追え」は凄い。あの作品で自分を含めて多くの人は米ソ冷戦の現実の一端を認識することができた、というもの。
確かに、「レッド・・・」は、あの孫崎氏も高く評価しているな。

冷戦時代に米ソが潜水艦でこんなことまで…という視点ですごいのは、今はなき新潮OH!文庫のこれ:新潮OH!文庫 潜水艦諜報戦 上 /下
なぜか潜水艦の話題が少なくない(が、神の話題はほとんどない)当ブログがお勧めする。古書店等でしか入手できない。

詳細な内容紹介を発見:
S・ソンタク他著 平賀秀明訳『潜水艦諜報戦(上・下)』(新潮OH!文庫,2000)その1
その2
その3

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