真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

ハト在任中に間に合わなかった『スピンドクター-“モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』を読む

2010-06-06 | 世間
講談社プラスアルファ新書
『スピンドクター―“モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』
窪田 順生【著】
講談社
(2009/09/20 出版)

●「スピン」対「スピン」の泥仕合
●日本の代表的スピンドクター
●「スケバン写真」を闇に葬る
●永田町を駆け巡った「隠し子」
●「スピンの駒」と堕すマスコミ
●攻撃された二枚目キャリア官僚
●選挙スピンは「熱伝導」
●情報源の裏切り
●テレビから手錠を消した男
●「ネットスピン」の最新テク

さすが、元実話系雑誌編集長?
見出しからして"そそる"というか、何というか・・・。

ハトポッポがあれよあれよという間に支持を失っていった背景には、スピンドクター不在という影響が大きいと睨んでいた。
じつは、本書はずいぶん前から図書館に予約していたのだが、在任中に間に合わなくて(笑)退陣表明直後に順番が来る。

あなどれない新書たち
その情報は真実か『スピンドクター』


November 27, 2009
【スピンドクター】上杉隆×窪田順生「ここまでしゃべっていいですか?」【ビジネスメディア誠】

以前、こんな番組も見て、とても興味深かったことで。
権力とメディア 前編 ~テレビの登場~ (再)
原題: Loards of the Spin
"政治家がテレビメディアをどのように利用し、有権者の心に訴えかけているのかを、当事者の証言を交えて探るドキュメンタリーの前編。
情報を操作する意味からスピン・ドクターとも呼ばれる、政治家のメディア対策アドバイザー。その存在は、1940年代にまでさかのぼるといわれる。
・・・番組は、アメリカやフランスの歴代大統領の選挙キャンペーンを振り返り、伝説のスピン・ドクターによってネガティブ・キャンペーンが展開され、その後 世論調査が活用されてきた歴史を辿る。"

権力とメディア 後編 ~世論は操作されるのか~ (再)

そういえば、1988年の米大統領選(ブッシュ父 vs.デュカキス)でのネガティブキャンペーンが印象に残っているぞ。
wikiで紹介されている以外にもあって、「安全保障に関心が薄い」と評されたデュカキス候補が、その印象を覆そうと陸軍基地を訪問して戦車に試乗したことがあり、その映像を使ったブッシュ陣営のCMなんていうのがあった。

デュカキスが戦車から顔を出して、その戦車がくるくる機動してみせる映像は、たしかに「何はしゃいでるんだ、このおっさん」という印象を与えるもの。
その映像にかぶせて、「このような人物に国家の安全保障の最高責任者という役割を託してよいものでしょうか・・・」というナレーションだったように記憶する(ふた昔まえなので、記憶の窯変または捏造あるかも?)。

伝統的なプロパガンダ理論からみても、とても有効だったと思う。
さて、このヒトはどうだろう。
「学生運動や市民運動時代以来の永年の(組織内外の)権謀術数で鍛えられていて、直前の老ボーヤとは違う」と期待しておこう。

戸棚の骸骨を探している向きは多いのだろうけど。
シンガンスから祝電が来るんじゃねーか、とか言って「はじけちゃってる」と話題の4代前(だっけか?)のソーリのメルマガがあるそうだが、「言われると意地になって逆をやる」的な反応もあるかも知れず、意外と大丈夫だったりして?
そうでもないか・・・。

○○省の高笑いが聞こえる、かな?
「そんなことはない。含み笑いだよん」だったりするか…。

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