真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

雲仙普賢岳災害19周年に『大火砕流に消ゆ』(江川紹子さん1992年)

2010-06-05 | 読書-現代社会
『大火砕流に消ゆ』
江川 紹子【著】
文芸春秋 (1992/11/20 出版)

1992年に文藝春秋から単行本、2004年に新風社文庫。
新風社の倒産により入手困難に。

図書館で探すか、古書店か。
著者のサイトには、手持ち在庫を直送する旨の掲示があるが、まだあるかな…。

江川書房開店?!・・・在庫は未確認。
"新風舎の倒産によって、同社から出していた拙著を書店などでお求めいただくことができなくなりました。
お読みになりたいという方がいらっしゃいましたら、次の4冊につき、若干ある手持ちの分をお送りいたします。"


ネコ好きな著者

カーリルは、日本全国の図書館から本を探せるサイトです
大火砕流に消ゆ―雲仙普賢岳・報道陣20名の死が遺したもの (新風舎文庫)江川 紹子 (著)

惨事から何も学ばぬ大新聞を告発
新風社文庫版(2004年)の所蔵がなくても、文春の単行本(1992年)を所蔵している場合がある。
南面堂が借りたのもこちら。

Aオンライン書店のカスタマーレビューに
"内容は43名の方が亡くなった普賢岳のルポのようですが実質的には、報道における危機管理や自己責任論、職業意識のあり方を扱ったジャーナリズム論と言えます。"
とあったが、鋭い!

記者クラブにずっぽり浸かった大手メディアの体質は、この頃から既に、今と同じような事が言われていたのね。
事故後、すっかり腰が引けてしまったメディアは、住民が必要とする情報も取れない。

なかに果敢にレポートする者が出ると、「抜け駆けして怪しからん」とばかりに叩く。
(立ち入り禁止区域に入った社がありま~す!と)警察に告げ口するなどして、「問題である」旨コメントさせようと躍起になるなど。

遺体の回収や重傷者の治療に当たった関係者の証言は壮絶。
記者らが命と引き換えに(さらには警察官・消防団員・借り切ったタクシーの運転者ら地元関係者多数も巻き添えにして)残した教訓は生きているのか?
ジャーナリズムって何さ。

あの日 この1枚:
06月03日 雲仙・普賢岳で大火砕流が発生、死者40人・不明3人の犠牲者出る。‐1991年(平成3年)‐

写真が・・・
当時、写真週刊誌などにはこのような写真も出たのかな。

2006.5に雲仙岳災害記念館を訪問された方の日記から

長年記者クラブと闘ってきた二人の対談:
"田原さんが返したお金を、田中さんに戻ってない可能性もあるますよ。"
田原総一郎×上杉隆「私が体験した『政治とカネ』のすべて」【1】
民主党政権も明かせなかった「政界とメディア」最大のタブーに挑戦する


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