真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『富士山噴火の歴史―万葉集から現代まで』 (都司 嘉宣さん 2013年)

2015-06-15 | 読書-歴史
富士山噴火の歴史―万葉集から現代まで
都司 嘉宣【著】
価格 \2,592(本体\2,400)
築地書館(2013/11発売)

目次
はじめに
第1話 地震や火山活動の研究と古文書史料
第2話 活火山富士
第3話 富士の成り立ち
第4話 富士の噴火歴
第5話 第一証人・かぐや姫は語る
第6話 証人・菅原孝標の女
第7話 神話のなかの富士
第8話 『万葉集』の証言
第9話 富士出現伝説
第10話 古代の火山学者・都良香の証言
第11話 駿河国司の語る貞観の大噴火
第12話 甲斐国司の語る貞観の大噴火
第13話 証人・在原業平
第14話 証拠物件『古今和歌集』の和歌
第15話 『古今和歌集』序文
第16話 平安時代初期の和歌から
第17話 中国にも知られていた富士の噴煙
第18話 平安時代の後半、富士に噴煙はなかったか
第19話 鎌倉時代の和歌集から─前編
第20話 鎌倉時代の和歌集から─後編
第21話 鎌倉時代の物語と紀行文
第22話 鎌倉時代後期の和歌
第23話 噴煙が消えた! 証言者は飛鳥井雅有と阿仏尼
第24話 1260年代の噴煙の途絶
第25話 元弘富士川地震の発見
第26話 南北朝時代末の噴煙の再開
第27話 南北朝・室町時代の富士
第28話 明応東海地震と富士
第29話 戦国時代の富士
第30話 江戸時代初頭の噴煙と慶長地震
第31話 江戸時代の風流人たちの証言
第32話 元禄関東地震(1703)と富士山の火山活動
第33話 元禄関東地震と富士山の火山活動 その2
第34話 宝永東海地震
第35話 宝永の大噴火─前編
第36話 宝永の大噴火─後編
第37話 宝永噴火の前兆伝承
第38話 砂降り被害と伊奈半左衛門の業績
第39話 江戸中期に残った富士山頂火口の噴煙
第40話 滅びた登山道、須山口と村山口
第41話 復興された須山口登山古道を歩く
第42話 復興されたすばらしき富士登山古道・村山道
第44話 『修訂駿河国新風土記』の証言
第45話 19世紀前半の富士および山頂以外の噴煙
第46話 安政東海地震のその日
第47話 安政東海地震と富士の火山活動
第48話 荒巻の地熱─前編
第49話 荒巻の地熱─後編
第50話 安政東海地震と富士頂上の地熱点移動
第51話 1780年ころの西日本の噴火活動
第52話 2011年東日本震災の地震と富士山
第53話 巨大地震の発生が各地の火山活動を刺激する
第54話 北斎の版画に描かれた富士頂上の噴煙
第55話 富士山噴火史─総括
富士火山活動文献年代図
あとがき
参考文献

古典文学に探る富士噴煙

「宝永噴火の前兆伝承」として、富士山の噴火 万葉集から現代まで』(つじよしのぶ、1992、築地書館)に掲載されている話があります。

場所は富士山の東の裾野にある寺。時は噴火が始まる11月23日の前日、夜半過ぎ。住職が「人が数百人も通りすぎるような物音」を聞き外を見ると、「いく万という獣が富士山のほうから甲斐国をめざして走り過ぎていく」。夜明けが迫っても獣の列は続くのですが、ようやく通りすぎる獣がまばらになったころ、「富士山の主」と目される奇妙な動物が他の獣を追い立てるようにして通りすぎて行った。「変だなあと思っていると、富士山の噴火がはじまった。」

つじよしのぶ先生最終講義

深田地質研究所について>組織とメンバー

NHK そなえる 防災|コラム|執筆者|都司 嘉宣

世界一残酷だった“引き波”と“滝つぼ現象”の破壊力
被災地を見た地震学者が語る津波から生き延びる方法

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 番組:ファミリーヒストリー... | トップ | 『ハリウッドと日本をつなぐ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-歴史」カテゴリの最新記事