ヒトラーに傾倒した男 | 論創社
序章 口を閉ざしていた男
第1章 ナチスに最も食い込んだ日本人
第2章 対ソ謀略の頂点「スターリン暗殺計画」
第3章 日独伊三国同盟の「黒幕」
第4章 封じられた真実1 「秋丸機関」の顛末
第5章 封じられた真実2 ハンガリー公使の抵抗
終章 A級戦犯として
これを詳細に展開すると
はじめに
序章 口を閉ざしていた男
茅ケ崎に隠棲していた「大物」
未公開テープが明かすヒトラーへの「傾倒」
第一章 ナチスに最も食い込んだ日本人
ドイツびいきの父・大島健一のもとで
華族の令嬢・豊子との結婚
甥が語る大島浩「豪放磊落な軍人だった」
陸軍上層部の特命が生んだ「スパイ・大島浩」
「ヒトラーの外相」リッベントロップとの親交
ヒトラーがひそかに打ち明けた「悩み」
第二章 対ソ謀略の頂点「スターリン暗殺計画」
日独防共協定をめぐる謀略戦
「ヒムラーメモ」が明かす秘密工作
「スターリン暗殺計画」は実在したのか
第三章 日独伊三国同盟の「黒幕」
「三国同盟は、私が言い出した」
「日中戦争には反対だった」
独ソ不可侵条約の衝撃 〜リッベントロップの「裏切り」〜
復活する三国同盟構想
暗躍する大島 スターマー特使と松岡外相をつなぐ
三国同盟の「黒幕」、「ドイツ屋」としての自負
日ソ提携に傾斜する松岡、反対する大島
第四章 封じられた真実Ⅰ
超一級のインテリジェンス「ベルリン発大島電」
陸軍経済謀略機関「秋丸機関」
「秋丸機関」秘密報告の内容とは
「秋丸機関」報告書は何を伝えたかったのか
「ベルリン発大島電」が開戦判断に与えた影響
第五章 封じられた真実Ⅱ
ハンガリー公使大久保利隆が遺した手記
大久保利隆が見た欧州戦争の真実
大島対大久保 「在欧大公使会議」の対決
左遷、帰国、そして天皇に「真実」を伝える
終章 A級戦犯として
ドイツと日本の敗北、そして大島は戦犯容疑者に
東京裁判、断罪された三国同盟
終生続いていたヒトラーへの傾倒
今、大島浩を知る意味とは
あとがき
大島浩関連年表
主要参考文献
国内放送記録
国際放送記録
ヒトラーに傾倒した男―A級戦犯・大島浩の告白
番組を見るチャンスの無かった皆さん、残念でした~再放送あると思うよ。
元の番組を見て、これは本にして残されるべきだと思っておったのよ。
「ヒトラーに傾倒した男〜A級戦犯・大島浩の告白〜」NHK - 真似屋南面堂はね~述而不作
まさに待望の書籍化。
「NHK元解説委員」と聞くと、引退したお爺さんかと思うじゃろ?
違うんだなw
NHKワールドで英語で頑張って解説などしておられる中堅どころなのだ。
ページ数 172pで(本体¥2,000)はいささか割高感がないでもないが、ハードカバーは分厚く、栞のひも(スピンというらしい)も幅広でしっかりしているw
史料的価値が高いので(「文章は拙く、浅いところが残念」などと評されていたりするけどもね)、図書館等でしっかり残って欲しい。
(1冊しかない本もどんどん廃棄している某区図書館、大丈夫か?~だからといって「利用者懇談会」とかに出席して熱弁をふるうまでの気概はない=これを気概収縮という/いわん)
コード・ガールズ
日独の暗号を解き明かした女性たち CODE GIRLS - 真似屋南面堂はね~述而不作でも5か所で言及され、その絶大な(連合国軍への)貢献ぶりが詳述されていたわ。
表彰モノだわね、連合国軍的には。
大島は、連合国との戦争にほとんど責任がなかった広田弘毅が6対5で死刑になり、自分が5対6で死刑を免れたと繰り返し語っていた由。
まったく、日本を連合国との戦争に積極的に引っ張り込んだ責任たるや、極めて大なるものがあったし、本人もそれを十分に自覚していたので、釈放後は表に出ないように自粛していた。その辺がしゃあしゃあと国会議員に収まった誰かさんや誰かさんなどとの違いとはいえよう。
とはいえ、ヒトラーとの交流は(自分的に)生涯の頂点であり、「あいつは天才だ」との評価を近所に越してきた雑誌編集者に繰り返し語り、テープに残る。
駐在武官としては軍事力を評価していればよかったが、大使になると本来は経済力・産業を含めた総力も考慮しなければならなかったが、その発想がなかったと反省。
「生産力なんつう判断は全くやっていないんですよ、軍力だけでこれは勝つだろうと」~と正直なこと。
武官だって、軍事力を支える経済力まで考えて当然との発想が皆無だったことが分かり、情けないことしきり。
「ドイツ通の大島の報告なので間違いない」との思い込みが支配した組織に、生産力・経済的総力の視点皆無の伝言的報告(ヒトラーたちナチス最高幹部からこの自分が直接聞いたので間違いない云々)を投入して希望的予測に基づいて決められた国策。
第五章 封じられた真実Ⅱ
アウトサイダーたちの太平洋戦争 知られざる戦時下軽井沢の外国人 高川邦子 著 2021年 - 真似屋南面堂はね~述而不作
高川邦子さんが祖父、大久保利隆公使の事蹟を記した著書が地元図書館になく、他自治体から借りてもらうのも面倒と思っていたが、本書で要点が記載されており、素晴らしい。
序章 口を閉ざしていた男
第1章 ナチスに最も食い込んだ日本人
第2章 対ソ謀略の頂点「スターリン暗殺計画」
第3章 日独伊三国同盟の「黒幕」
第4章 封じられた真実1 「秋丸機関」の顛末
第5章 封じられた真実2 ハンガリー公使の抵抗
終章 A級戦犯として
これを詳細に展開すると
はじめに
序章 口を閉ざしていた男
茅ケ崎に隠棲していた「大物」
未公開テープが明かすヒトラーへの「傾倒」
第一章 ナチスに最も食い込んだ日本人
ドイツびいきの父・大島健一のもとで
華族の令嬢・豊子との結婚
甥が語る大島浩「豪放磊落な軍人だった」
陸軍上層部の特命が生んだ「スパイ・大島浩」
「ヒトラーの外相」リッベントロップとの親交
ヒトラーがひそかに打ち明けた「悩み」
第二章 対ソ謀略の頂点「スターリン暗殺計画」
日独防共協定をめぐる謀略戦
「ヒムラーメモ」が明かす秘密工作
「スターリン暗殺計画」は実在したのか
第三章 日独伊三国同盟の「黒幕」
「三国同盟は、私が言い出した」
「日中戦争には反対だった」
独ソ不可侵条約の衝撃 〜リッベントロップの「裏切り」〜
復活する三国同盟構想
暗躍する大島 スターマー特使と松岡外相をつなぐ
三国同盟の「黒幕」、「ドイツ屋」としての自負
日ソ提携に傾斜する松岡、反対する大島
第四章 封じられた真実Ⅰ
超一級のインテリジェンス「ベルリン発大島電」
陸軍経済謀略機関「秋丸機関」
「秋丸機関」秘密報告の内容とは
「秋丸機関」報告書は何を伝えたかったのか
「ベルリン発大島電」が開戦判断に与えた影響
第五章 封じられた真実Ⅱ
ハンガリー公使大久保利隆が遺した手記
大久保利隆が見た欧州戦争の真実
大島対大久保 「在欧大公使会議」の対決
左遷、帰国、そして天皇に「真実」を伝える
終章 A級戦犯として
ドイツと日本の敗北、そして大島は戦犯容疑者に
東京裁判、断罪された三国同盟
終生続いていたヒトラーへの傾倒
今、大島浩を知る意味とは
あとがき
大島浩関連年表
主要参考文献
国内放送記録
国際放送記録
ヒトラーに傾倒した男―A級戦犯・大島浩の告白
番組を見るチャンスの無かった皆さん、残念でした~再放送あると思うよ。
元の番組を見て、これは本にして残されるべきだと思っておったのよ。
「ヒトラーに傾倒した男〜A級戦犯・大島浩の告白〜」NHK - 真似屋南面堂はね~述而不作
まさに待望の書籍化。
「NHK元解説委員」と聞くと、引退したお爺さんかと思うじゃろ?
違うんだなw
NHKワールドで英語で頑張って解説などしておられる中堅どころなのだ。
ページ数 172pで(本体¥2,000)はいささか割高感がないでもないが、ハードカバーは分厚く、栞のひも(スピンというらしい)も幅広でしっかりしているw
史料的価値が高いので(「文章は拙く、浅いところが残念」などと評されていたりするけどもね)、図書館等でしっかり残って欲しい。
(1冊しかない本もどんどん廃棄している某区図書館、大丈夫か?~だからといって「利用者懇談会」とかに出席して熱弁をふるうまでの気概はない=これを気概収縮という/いわん)
コード・ガールズ
日独の暗号を解き明かした女性たち CODE GIRLS - 真似屋南面堂はね~述而不作でも5か所で言及され、その絶大な(連合国軍への)貢献ぶりが詳述されていたわ。
表彰モノだわね、連合国軍的には。
大島は、連合国との戦争にほとんど責任がなかった広田弘毅が6対5で死刑になり、自分が5対6で死刑を免れたと繰り返し語っていた由。
まったく、日本を連合国との戦争に積極的に引っ張り込んだ責任たるや、極めて大なるものがあったし、本人もそれを十分に自覚していたので、釈放後は表に出ないように自粛していた。その辺がしゃあしゃあと国会議員に収まった誰かさんや誰かさんなどとの違いとはいえよう。
とはいえ、ヒトラーとの交流は(自分的に)生涯の頂点であり、「あいつは天才だ」との評価を近所に越してきた雑誌編集者に繰り返し語り、テープに残る。
駐在武官としては軍事力を評価していればよかったが、大使になると本来は経済力・産業を含めた総力も考慮しなければならなかったが、その発想がなかったと反省。
「生産力なんつう判断は全くやっていないんですよ、軍力だけでこれは勝つだろうと」~と正直なこと。
武官だって、軍事力を支える経済力まで考えて当然との発想が皆無だったことが分かり、情けないことしきり。
「ドイツ通の大島の報告なので間違いない」との思い込みが支配した組織に、生産力・経済的総力の視点皆無の伝言的報告(ヒトラーたちナチス最高幹部からこの自分が直接聞いたので間違いない云々)を投入して希望的予測に基づいて決められた国策。
第五章 封じられた真実Ⅱ
アウトサイダーたちの太平洋戦争 知られざる戦時下軽井沢の外国人 高川邦子 著 2021年 - 真似屋南面堂はね~述而不作
高川邦子さんが祖父、大久保利隆公使の事蹟を記した著書が地元図書館になく、他自治体から借りてもらうのも面倒と思っていたが、本書で要点が記載されており、素晴らしい。