スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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チェコも美しい!Krasne Cesko! その4

2012-06-06 | 旅行
長くなるのでと思って端折ったのだけど、長くなったついでにもうちょっとチェコの話。

チェコには先進国では忘れられてしまったものがまだ残っている。
きっとそれだけ、田舎で、それだけ遅れているということだけれどね。

たとえば、オーストリアの国境を越え、田舎道(一般道)をビュンビュンと気持ち良く飛ばしているマルツェルに対向車がカチッカチッとライトを点滅してきた。
これ、「警察がこの先でスピード違反の取締をしているから気を付けろ」の合図。
マルツェルも時々するけれど、もうこれ、スロバキアでもするドライバーは減っているらしい。
「まだする人がいるんだ」と嬉しくなってマルツェルもその後やっていた。
言うなら古き良き時代の風習の名残。

それから、今度はスーパーで。
レジで買いものの代金を払う、そのわずかな時間に全くの初対面でも店員に何か面白いことを言って笑わせているマルツェル。
そういえばスロバキアでもよく店員や、見知らぬ人(全くの通りがかりの見知らぬ人ではないけれど、ちょっと何か接点を持った人)と何か冗談を言い合ったりしているのに、オーストリアではしていない。(私たちは外国人だからというのもあり、マルツェルも余計なことは言わないようにしているのかな)

今回チェコで訪れた知人というのも、マルツェルの伯母(ゴッドマザーでもある)のボーイフレンドの妹一家(妹はスロバキア人でチェコ人と結婚した)で、私たちは従兄弟の結婚式と伯母の50歳の誕生日で2度ばかり会ったことがあるだけの実はあまりよく知らない知人だった。
そこに泊めてもらう私たちも私たちなのだが…。
ずっと「いらっしゃい、いらっしゃい」と声をかけてくれ、行ったら行ったで本当によくしていただいた。
夜は男同士で何やら遅くまで話していて、翌日はスッキリした顔のマルツェル。
聞くと久しぶりに色々な話をまともに本音で話せて良かったと。

チェコもスロバキアもスリや空き巣、盗難も多く、決して治安は良くない。
(それに比べてオーストリアは治安が良い)
けれどこういう人と人の距離が近いところにマルツェルは居心地の良さを感じるのだろうなと思ったりした旅だった。


Mili Dedko a Babka,

Teraz nechcem jest!
Mislila som ze mama a tata daju pokoj ked sme v Poprade, ale oni nedaju pokoj.

Nechcem jest tak nebudem jest.

Nelinka

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おじいちゃん、おばあちゃんへ

今は食べたくないの!
ポプラドに来たらママとタタはほっといてくれるかと思ったのに、ほっといてくれない。

食べたくないったら食べたくないの。

ネラより

(ネラ、ここ一週間困ったことにハンガーストライキ中…)



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