7日目(6月27日)
今日は、世界遺産ローマ歴史地区と世界遺産ヴァチカン市国観光です。
ホテルからバスに1時間ぐらい乗り、初めに訪れた所はヴァチカン市国です。
ヴァチカン市国はローマ市の北西に位置する独立国家で、国の面積は0.44平方キロメートルと小さく、教皇が暮らすヴァチカン宮殿、サン・ピエトロ大聖堂、ヴァチカン美術館などの施設がほとんどを占めているとの事です。
人口は814人(2013年4月時点)の大半が聖職者で、公用語はラテン語、普段はイタリア語で話しているそうです。
まず初めはヴァチカン美術館からでした。
ヴァチカン美術館は、古代から現代に至る芸術品の数々を収める世界最大の美術館で、教皇領内などで発掘された美術品や、歴代教皇たちの美術収集品を保存するために造られた20以上の美術館と博物館とで構成されているそうです。
例えば、イタリアを代表するレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ティツィアーノなどの絵画を所蔵する「絵画館」、古代ギリシャとローマの彫刻を展示した「燭台のギャラリー」、グレゴリウス13世の命で描かれたイタリア各地の地形図を展示した「地図のギャラリー」、「タペストリーのギャラリー」などがありました。
最大の目玉はミケランジェロの「最後の審判」のあるシスティーナ礼拝堂です。
システィーナ礼拝堂はヴァチカン美術館の建物はつながっていて、神聖な場所のために私語禁止、撮影禁止、ガイドの説明も禁止なので、前もって、システィーナ礼拝堂のフレスコ画を写したパネルが置かた庭で、現地ガイドさんが説明をしてくれました。
ヴァチカン美術館出口上の彫刻・入口は左にぐるっと回った所に
ヴァチカン美術館の庭
システィーナ礼拝堂のミケランジェロの「最後の審判」の説明用パネル
システィーナ礼拝堂の天井画の説明用パネル
ヴァチカン美術館から見た、サン・ピエトロ大聖堂の屋根
ヴァチカン美術館の綺麗な天井画
燭台のギャラリー・アルテミスの立像
燭台のギャラリーにある彫刻
レリーフ(浮き彫り)の様に見える天井画
天井画をアップにしても、浮き彫りとしか見えないが、浮き彫りの様に描いたというから驚きの技術!
大きなタペストリー(聖書のストーリーをモチーフにした作品がたくさん)
タペストリー・エマオの晩餐
タペストリー(こんなに大きなタペストリーを織るのには何年かかるのかしら?)
地図のギャラリー見事な天井画
地図のギャラリー・半円型天井の紋章とレリーフ
地図のギャラリー・イタリアの地形図
ヴァチカン美術館から出る通路、こんな所にも彫刻や装飾が・・・
ヴァチカン美術館から大聖堂に向かう途中にも彫刻
ヴァチカン美術館やシスティーナ礼拝堂の素晴らしい彫刻やフレスコ画、タペストリーを観賞し、続いて、サン・ピエトロ大聖堂の見学でした。
サン・ピエトロ大聖堂はカトリック教会の総本山で、イエス・キリストの使徒の一人で、キリストから後を託されたとされるペドロが死んだ場所に、古代ローマで初めてキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が造らせたのが始まりと言われているそうです。
ルネサンス期に大改修が行なわれ、現在のような形になりますが、その建築主任にはラファエロ、ミケランジェロ、ベルニーニといった、イタリア史上有数の芸術家が何人もかかわり、同時に、多くの芸術家がその改修途中で命を落としている世界最大の大聖堂でもあるとの事です。
サン・ピエトロ大聖堂前から見た、サン・ピエトロ広場
サン・ピエトロ広場をパノラマで(クリックすると大画面になります)
サン・ピエトロ大聖堂のピエタ像(死せるキリストを抱いた聖母マリア、ミケランジェロの25歳の作品)
サン・ピエトロ大聖堂・祭壇正面
大聖堂入口近くのドーム
サン・ピエトロ大聖堂内部・絵画
サン・ピエトロ大聖堂内部の彫刻
サン・ピエトロ大聖堂内部
サン・ピエトロ大聖堂内部
ブロンズの天蓋は、ベルニーニの作品
サン・ピエトロ大聖堂内部
サン・ピエトロ大聖堂・マンホールのようで、紋章の透かしが入った蓋、この地下にペドロの墓があるそうです
ヴァチカン宮殿・左右の柱廊には284本の巨大な柱、その上には140体のカトリックの聖人たちの彫刻
ヴァチカン宮殿前の巨大な柱(4列ある柱が1本に重なって見える場所から撮ったもの)
広場の方から見た、サン・ピエトロ大聖堂
大聖堂の横にスイス人衛兵(教皇ユリウス2世が雇ったスイス人傭兵は忠誠心が高く強いと評判だったのが現在まで)
世界一小さな独立国、ヴァチカン市国を後にローマ市内の観光に行きました。
バスの中から、ローマ市街地やローマ帝国の政治、経済の中心地だったと言う「フォロ・ロマーノ遺跡」などを見ました。
また、コロッセオも車窓から見る予定でしたが、現地ガイドさんの粋な計らいで、15分程でしたがバスを降りて、外観だけ見学することが出来ました。
ローマに来たら、やっぱりコロッセオを見なくては話にならないですからね。
ガイドさんに感謝で~す。
サンタンジェロ城(車窓から)
ローマ市内(車窓から)
ローマ市内(車窓から)
ローマ市内(車窓から)
コロッセオは、ローマ帝政期に造られた円形闘技場で、英語では競技場を指す コロセウムや、コロシアムの語源ともなっていて、現在ではローマを代表する観光地です。
周囲527メートル、高さ48.5メートル、5万人を収容することができたとされるコロッセオでは、剣闘士たちの血なまぐさい格闘がおこなわれたそうです。
コロッセオのすぐ隣には、コンスタンティヌスの凱旋門(高さ25m)があり、ローマに数ある凱旋門の中でも最大で、当時、副帝だったコンスタンティヌス帝(272~337年)が、正帝のマクセンティウス帝に対し、312年に行われたミルヴィオ橋の戦いで勝利した事を記念して、315年に建築されたものだそうです。
コロッセオ
コロッセオ
コンスタンティヌスの凱旋門(右側にはコロッセオが)
車窓からフォロ・ロマーノ(古代ローマの中枢だった)
ラーマ市内(車窓から)
コロッセオから、またバスに乗り、昼食は市内のレストランでカルボナーラとサルティンボッカ、ミルクゼリーでした。
サルティンボッカいうのはイタリア語で「口に飛び込む」の意味で、短時間で簡単にできることからで、仔牛肉・鶏肉・豚肉などに小麦粉をまぶしてバターで焼いたものの上に、生ハムとセージをのせたり並べた料理だそうです。
昼食の後は、トレビの泉や映画「ローマの休日」で有名なスペイン広場を見て歩きました。
楽しみにしていたトレビの泉はあいにく、改修中でローマ再訪を願うコイン投げが出来なくて、がっかりでした。
スペイン広場も有名な観光地なのでしかたがありませんが、階段上の教会が改修中に加え、人、人、人でちょっとイメージダウンでした。
昼食のカルボナーラとサルティンボッカ、デザートはミルクゼリー
トレビの泉(改修中で水がな~い!)
スペイン広場のオベリスク(記念碑)
スペイン広場の階段
ローマ市内を後に、夕刻発の飛行機に乗るために空港に向かいました。
旅行中、提供される食事には一度もピザが出なかったので、食べたいと思っていた所、空港でちょっと時間があったので、本場のピザを食べる事が出来ました。
ローマの空港で食べた美味しいピザ(写真がちょっと汚くて失礼!)
ローマ・フィウミチーノ空港(別称がローマ・レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)
ローマ空港発19時05分の飛行機で、イスタンブール経由で8日目の(6月28日)18時30分、無事に成田空港に到着しました。
出発前は8日は長いと思っていましたが、ツアー名「てんこもりイタリア8日間」のとおり、毎日、早朝出発で夜遅くまで観光で、9つの世界遺産やたくさんの素晴らしい観光地を見る事が出来て、「あっ!」言う間の8日間でした。
なかなか入る事が出来ない「青の洞窟」やイタリアの歴史的建造物や絵画、彫刻を堪能出来ました。
欲を言えば、ローマ市内をもう少しゆっくり見たいと思いました。
もし、次回、行くことが出来たなら、ローマをメインに南イタリアの方を旅したいと思っていま~す。
イタリア旅行(1)~(6)まで、つたない文章を読んでいただきましてありがとうございました。
間違った記述もあるかと思いますが、私の備忘録として書きましたので、ご容赦くださいませ。
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何時もの事ながら良くこの様に細やかに記され、田舎者の
私にも伝わる物が多々あります。
書きたい事沢山ありますが、只々素晴しいの一言です。
なかなか文章がまとまらなくて、時間が掛かってしまいました。
写真はもっとたくさん撮ってきたのですが、10分の1ぐらいしか使わなかったですね。
楽しんでいただけたようで、良かったで~す