ポジティブシンキングと言われていた、世の中の景気が右肩上がりの時代。何でもプラス思考は、ついてゆけない人もいた。今 静かにネガティブシンキングも、見直されている。
五木寛之さんの、「他力」には、ネガティブシンキングも、生きる力になると・・お釈迦様は、人間は生まれた時から、苦を持って、オギャーと泣いてこの世に生まれる。
生きている以上、苦は付いて回る。なら 開き直って苦は当たり前。むしろ苦のないことは、有難きむつかしいこと。
要するに、マイナスからの出発と思えば、皆すばらしい生き方をしている。五木寛之さんは、50年、60年生きてきたことは、すばらしいことだと、ほめてあげたいと言っておられる。
「自分を信じ、自分を愛することから始める」
「自分の価値は、他人との比較によって決まるものではない」
自分に言い聞かせている・・・
文庫本で、短編100章からの五木寛之さんの思いの濃縮ソースのようなご本です。
「他力」 五木寛之著 幻冬舎より¥500