置かれた場所で咲く

教育のこと、道徳のこと、音楽のこと、書籍のこと、つれづれ、あれこれ

学級づくりを構想する

2023-03-22 21:28:03 | 道徳科
学級づくりの本を読んでいます。

学級づくりについては、昔から様々な書籍が出ているし、様々な手法が語られています。
でも、形にとらわれるのではなく、底に流れる思想を見ること、手立ての目的を見極めること、自らの目的を自らに問うことだと思っています。

子どもたちを、自分の自己実現のための道具にしてはいないだろうか。

どのような学級集団をつくりたいのか。
なぜ、そのような集団をつくりたいのか。
ここを明確にしなければ、技に溺れ一貫性が失われ、子どもたちとの関係や子どもたち同士の関係にも歪みが生じると思っています。

渡辺道治先生の学級づくりの特徴は保護者参加型。
保護者からの感謝の手紙、教育に対する本気さが子どもたちにも伝わり、通信を通しての交流が保護者の間でもよい影響を生み、それが教師にとっても活力となる。

道徳のタイプは、生活創造型。
ほかの先生方の経営についても、目的を分析してみよう。

そしてもう一度、自らの目的意識を整理したいと思った夜でした。

非認知能力と道徳科の学び

2023-03-20 22:30:49 | 道徳科
日曜日に参加したオンラインミニセミナー。
テーマは「非認知能力」
かなり、かなーーーーり面白かった。

非認知能力は、もともと経済学から発展した力だそうで、幼児期の経験が大人になってからの経済指数を左右するという研究結果から見出された力だそう。

「学びに向かう力・人間性」と大きく関わる力

今回の一番の収穫は
「非認知能力は自分自身で意識しないと伸ばせない」という学術的見解があること。
振り返ることは、非認知能力を認知させる手段だったってことだ。

単元内に、非認知能力を育む場を意図的に設定する。
これだけじゃなくて、例えば、年間通して非認知能力に関わる力を明示化して
「これらの力は、意識すると伸ばせるって研究結果が出てるよ。」
「みんなはどんな力を伸ばしていきたい?」
「この学習では、どんな力を伸ばしたいと思う?」と問いかける。
実際にどのような力が伸びたのかを単元の終わりに振り返る。

恐らく、これだけで子どもたちは力を伸ばすことができると確信した。

今までの、わたしの理科の授業はそうだったから。
力を明示化してはいなかったけれど、実験や観察をした後には必ず振り返りを設定していた。

わたしが理科の授業で一番大切にしていたのは「理科好きな子を育てること」。
好きなら勝手に勉強する。
自ら学びを深める。

非認知能力を整理して、道徳科との関連を見出して
問いカードをつくって
子どもたちに手の内を晒して

子ども自身が「もっと学びたい!!!」と思える、そんな子どもを育てる。

教科教育や日常との繋がりを意識して、理科も道徳科も自ら学ぼうとする力を引き出し、育む。

それを、ここに誓う。

価値と生活を往還する

2023-03-18 15:30:05 | 道徳科
道徳科に熱を入れている先生の学級は、わたしが見た限り二極化してる

ものすごくクラスがまとまっていて、エネルギーに満ちたクラスと
殺伐としているクラス

「道徳科の研究校に当たると、学校が荒れるんだよね」
こんな声もきこえる

道徳科ってねらいを達成する以上に
日常と授業との一貫性が大切だ

日常と解離した学びが展開されるほど
道徳科で目指したい姿と日常とが乖離するほど
子どもたちは迷い、悩み、そして心がカラカラになる

学びと日常が繋がること
道徳科に力を入れるからこそ
何より大切にしたいこと