ほかの県のフルマラソンを一度、走ってみたかった。まず思いついたのは那覇マラソン。だが、日程がつくばマラソンと前後するため却下。調べてみると、沖縄本島の真ん中あたりを走るおきなわマラソンというのがある!給水所のサービスもすごいらしい。申し込む勇気が出るまで何年もかかった。だって、ひとりで飛行機乗るの、やだもん。乗り方わかんないもん。怖いもん。でも、やりたいことはできるときにやらなくちゃ!エントリー!後先考えずポチ。コースを調べると、ほとんどが坂だって書いてある。あたしゃちっとも自慢じゃないが270°くらい地平線が見渡せる関東平野の大平地のど真ん中住まい。めっちゃバリアフリー!ない坂道なんて、どう練習したらよいのやら。とりあえず国道294号バイパスを何度も何度も往復ランニングを繰り返した。25キロまでは普通に走り、残り5キロはバイパス往復で30キロ走とか、思いつく限りのやれることはすべてやった。でも自信がない。。。
大会の前日の2月16日、茨城空港から那覇空港へ。那覇空港から、三線仲間のO君に乗せてもらい、大会会場の県総合運動公園へ。前日受付をしなくてはならないのだ。渋滞がすごくて那覇から会場まで2時間くらいかかった。ナンバーカード事前送付にしてもらえないかなあ・・・
会場から5キロほど離れたところの民宿に投宿。緊張しすぎてよく眠れなかった。寝不足気味。同宿のおじちゃんも大会に出場とのことで、いっしょに会場まで徒歩で行くことに。当日の天気は曇り。気温は15℃。風が冷たい。寒い!半袖にしようか迷ったが、長袖にして本当に良かった。荷物預けに行列ができているが、早く進んだ。あたしはFブロック。最終がGブロックなので、ひとつランクアップだ。
9時、号砲。三線仲間のO君の見送りを受け、ついにスタート!あ、トイレに行くの忘れた。コース中のトイレに行けば良いな、と気軽に考える。10分ぐらいのタイムロス。守礼門に似たスタートゲートをくぐり、海岸沿いを走る。沿道の応援がすごい。和太鼓あり、三線演奏あり、エイサー演舞あり!じっと座って見て聴いていたい!が、関門の制限時間が気になるので、後ろ髪をひかれつつ走る。寝不足だが、体は軽い。絞って3キロ落としたからな。
参加人数が1万人越えの大規模な大会なので、道は広いけどなかなか混雑から抜け出せない。そのせいか、歩道を走るランナーさんが多い。歩道は応援の方々が大勢いるので走りにくいと思うんだが・・・スタッフさんが、「歩道を走ると計測できません!車道を走ってください!」とアナウンスしている。
11キロを過ぎて、最初の坂が現れる。キロ単位の長い坂だ。東和ロードレースの地獄坂を思い出す。スピードは出ないながらもなんとか走り登る。沿道の応援の方々、いろいろ差し入れしてくれる。けれど疲れすぎて食べられない・・・20キロ地点。もうこの辺で止めたい。苦しい。きつい。そしてトイレに行きたい。周りのランナーさん達からも「足が痛い・・・」のうめき声が聞こえる。でも、みんな走っている。あきらめてなんかいない。そうだ。みんな辛いのは同じだ!
あちこちで幟が立っている。「2.24県民投票」「反対に○を」辺野古基地建設の埋め立てについての投票のようだ。
トイレ発見。並んでみたが、全然、行列が進まん。ずっと前に並んでる女子がやたらピョンピョンピョンピョンピョンピョン飛び跳ねてる。かなり長い時間待たされてるの?もっちゃいそうなの!?あきらめて、次のトイレを目指してコースに戻る。トイレを開放してくださるお店の方がいて助かった!
最初の長い坂を走り登ったせいか足が疲れた。その後も地味ぃーに坂を上り下り。いつの間にか上っていて、いつの間にか下っている。辛い。きつい。しんどい。ゴールは次回でいいよ、もうやめたい。でもさ、今ここで頑張らなくていつ頑張るんだい?何のために9月のエントリーから練習をずっと頑張ってきたと思ってんの?周りのランナーさんも苦しい表情ながらも頑張ってんだど!ロッキーおじさんもM高史さんもいないけどさ、もうちっとがんばっぺよ。
沿道の応援が、途切れなく続いていることに救われる。(ロッキーおじさんが恋しいケド・・・)ハイタッチも続く。五十肩がだいぶ直ってきたので、心おきなくハイタッチ。沿道の方々、エアーサロンパスもしてくれる。本当に救われた。黒糖、モズクのコロッケ、シークワーサーゼリー、アイスキャンデー、ケーキ、うまーい!!塩の差し入れ!ナイス!お水の差し入れ!ありがたや!「暑いでしょー?氷をどうぞー!」と袋に入れた氷を差し出してくれる方も。ありがたいが、寒いんです。風が冷たいの。寒い茨城から温かい沖縄に来たはずなんだけど、気温あんまし変わんない。手袋を持ってこなかったことをちょっと悔やむ。
28キロ地点あたりで嘉手納基地へ。アメリカ人の沿道の応援の方々が差し入れくれながら、ヒョー!とかイエー!とかウォー!とか雄叫び上げてるので、あたしも「いえーい!」と返す。子供たちがエイサーで出迎えてくれる。リンゴもらった。連続ハイタッチ入魂してもらう。アメリカの車も回ってきて、応援してくれた。「ガンバレー!!」と日本語で応援してくれるので、英会話はできなくても大丈夫だ。そこで、関門の制限時間まで4分!のアナウンス。げっ!急ぐべ!
嘉手納基地を出ると、33キロ地点。沿道の方々の力強い応援がずっと続いている。「痛みでは死なない!」「もうフルマラソンの3分の2は終わりだよ!残り3分の1だよーーー!」り、リタイヤなんて、絶対に、するもんかーーーーー!!!
また上り坂。しんどい。足が重い。沿道の方々の声援がいちだんと大きくなる。「行けるよーーーー!!!」行けるといいなぁ~。完走メダル、もらってみたいなぁ。かすみがうらマラソンとつくばマラソンは、完走メダルがない。メダルの代わりにかすみがうらは、レンコン麺(お父が喜ぶ)、つくばは謎のやたら丈夫な紙袋だ。メダル、頭からかけてもらってみたい。
37キロ地点。急激な下り坂。ひざに負担がかかりそうだ。歩ったほうがいいんだっぺか?けど、歩ってもあまりにも急だもんで、小走りになってしまう。それはそれで良し。
38キロ地点。このあたりから体が復活する。歩ってるランナーさんばかりだが、走るよぉ!!!行くしかあんめよぉーーー!!!40キロ地点。最後の関門を通過。この辺りから久しぶりの平地。沿道の声援が、「お帰りなさーい!」に変わる。涙が出てきた。今朝がたスタートした守礼門に似た門をくぐり抜ける。スタッフさんが大勢、ハイタッチしてくれる。グラウンドに入る。半周先に黄色いゴールゲートが見える。白線のコースを一歩一歩踏みしめる。正直、今回は無理だと思っていたよ。。このグラウンドを踏むことはできないだろうと思っていたんだよ。沿道の方々のフォローがなければとても完走はできなかった。ウグ、グッスン、うええぇぇぇええええええええ、ふえええええ、うわーーーーーん(大泣)隣にいたランナーさんが、ぎょっとして振り返った。
6時間06分53秒、ゴールイン。
頭から完走メダルをかけてもらいました。
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