〜かたることばが歌になる風になる〜

仰げば尊し

父は長期療養病棟に移ってから1ヶ月以上になった。11月10日には米寿88歳になった。
今年8月末に歩けなくなって、どんどん眠る時間が多くなり、自宅で介護していて肺炎になり、病院に入院した父は、見舞いに行っても次第に反応がない状態になっている。
そんな父が、先生から歌える歌は何ですか?の問いに「仰げば尊し」と答えて歌ったとか。

我が家で父が歌うのを殆ど聞いたことはなかった。わずかにある記憶では、父の歌はところどころ音がはずれる、というかメロディーが違ったりした。家族と一緒に声を出すと、いわゆる「音痴・調子っぱずれ」となる。
音痴の人は自分の歌う声が自分に聞こえていないのだ。外れていても聞こえていないのだ。
そんなだから父はめったに歌わなかった。その父が今日も「仰げば尊し」を歌っていたらしい。
母と妹が行った時に歌う父を見て二人は思わず笑ってしまったそうだ。

見舞いに行くと、私と主人は「○○が来たよ」と何度か耳のそばで言う。たまに父は「あ、そう」と答える。
今度は「仰げば尊しを歌ってよ」と言ってみよう。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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