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〜かたることばが歌になる風になる〜

映画「エルネスト」(阪本順治監督/主演オダギリ・ジョー)を観て

8月6日は、広島で原爆による犠牲者の方々の追悼のための式典が行われました。

戦後1959年1月に、親米政策の独裁体制に対してカストロ兄弟と
エルネスト・チェ・ゲバラ(通称チェ・ゲバラ)は「キューバ革命」を起こし
新政府を樹立したばかり。
この年7月にゲバラが広島を訪れて、平和記念公園の慰霊碑に献花しています。
日本と友好関係を築くため訪れたようです。

映画のワンシーンから。

「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」の碑文に対して
「なぜ主語がないんだ?」と言います。
アメリカトップの連合軍と日本軍の犯した戦争だったからか。
「原爆は落とさなくても、戦争は終わっていただろう?」とも。 
            原爆ドームにも訪れています。
       

2017年はエルネスト・チェ・ゲバラの没後50周年。
この年映画「エルネスト」が作られました。お借りした動画です。
チェ・ゲバラと共闘した、革命に殉じた知られざる高潔な戦士で
日系2世フレディ前村ウルタードの生涯を、全編スペイン語で
主人公の生まれ育ったボリビアのベニ州の方言で
アメリカで英語で演技を学んだ経験もある、オダギリ・ジョーさんが演じています。
日本からは永山絢斗さんが記者役で、阪本順治監督による
日本とキューバの合作映画。
フレディの父親は鹿児島出身。ボリビアに移民し苦労して農園を経営したそうです。

フレディは、医者を志してキューバの国立ハバナ大学へ留学しますが
キューバ危機の状況下でゲバラと出会い、ゲバラの意志、人となりに惹かれ
キューバの部隊に参加を決意。
ゲバラからファーストネームである「エルネスト・メディコ(医師)」を
戦士名として授けらます。

「キューバ危機」
アメリカのケネディー、ソ連はフルシチョフの時代。
アメリカがカリブ海でキューバの海上封鎖を実施し、米ソ間の緊張が高まり
核戦争寸前まで達した出来事。(ウィキペディアより)

1967年8月にフレディは行年25歳で行軍中に殺され
ゲバラもこの年10月に行年39歳で処刑されます。
 
「ゲバラ霊廟」に医師を目指した同僚たちが、慰霊で献花するシーン。
     

        
     「キューバで鍛えられた革命的医師たちは、君の夢を追いかけて従ったよ。
      僕らは君を敬い君への想いは永遠に続くよ」
 
   「君が遺したものは後進に受け継がれ、世界中の模範になっているよ。君を忘れない」

この映画を観て「女声合唱団風」の活動時代に歌ったソング「花の歌」
思い出しました。
私が20年近く活動した「女声合唱団風」で歌った林光さんの作品は
社会派の詩に作曲したソングや、社会派のことを題材にした脚本の
お芝居の中の音楽が多いこともよく知られています。

以前の記事に以下のように書いています。
チェ.ゲバラはアルゼンチン生まれの医学者で革命家。
本名は「エルネスト.ラファエル.ゲバラ.デ.ラ.セルナ」
「チェ」とは「やぁ、よう、ダチ」など親しみを込めた呼称で彼のあだ名。
 
一般的には(エルネスト)チェ・ゲバラ
1956年キューバのカストロ兄弟と出会い、従軍医として
反独裁運動に参加しその後革命家として活動。
1967年にボリビア戦線で
捕えられ39歳で処刑される。
この訃報を知った作詩者(佐藤信さん)が歌詞を改定し「花の歌」となる。
 
このソングはゲバラが髭をそる朝』の劇中歌 
ソングの最後の後奏は、ラテンアメリカの
『フォルクローレ』風
葬送行進曲のメロディーで書かれている。
 
ピアノは賢子さん。
フォルクローレ風後奏から「コンドルは飛んでいく」の歌を思い出します。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

コメント一覧

chorus-kaze
カンサンさま
ゲバラの書物を読まれたんですね。
キューバや周辺諸国は、米ソの時代は
ベトナムなど同様、社会主義と自由主義国に
利用されて、罪もない国民が犠牲になっています。
こう言う義勇の志士が、祖国のために闘って今がありますが
まだそう言う戦いは続いているのですね。
              chorus-kazeアッコ
takan32
chorus-kazeさんへ、チェ ゲバラ伝 (三好 徹著)の本を読んだことあります。カストロと二人三脚でキューバをより良い国にしようとしたのに、キューバ革命までは持ってきましたが、最期は不運な死に方になってしまいました。カストロは2016年まで生きていましたね。
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