ラブサスペンス的な「時をかける愛」という台湾のドラマです。
お借りした相関図
現実で愛が果たされたなかった主人公の
「あなたに会いたい」という執念と
ある過去の無念の愛の結果、残された媒体を通して
主人公は違う時間にある「もう一人の自分」に憑依し
タイムスリップの形で描く、その時代の自分というよりは
同じ顔のもう一人の自分の人生を借りて
2019年と1998年とを行き来し人生を修正していく。
(サイトに書かれている筋書きの要約です)
主人公ホァン・ユーシェン(黄雨萱)は会社に勤めるOL。
数年前に飛行機事故で行方不明になった
長年の恋人ワン・チュエンション(王詮勝)が忘れられず
事故の時から彼女は「時」が止まっている日々。
彼女の恋人への募る想いの中
あるカセットテープの曲を聴きながら眠ってしまうと
20年前の時代にタイムスリップしていて
チェン・ユンルー(陣韻如)という別人の高校生に憑依しています。
高校生のユンルーは家庭の事情もあって、自分は誰にも必要とされない
生きていても仕方ないと追い詰められて死にます。
事件現場に居合わせた友人のモー・ジェンジェ(莫俊傑)が
彼女を殺した犯人とされ服役します。
2019年に生きるヒロインが何度もタイムスリップを繰り返し
高校生のユンルーとして生きていくうちに、この事件の真相が明らかになり
この女子高校生と友人たちの過去を修正することで
亡くなるはずの人たちが生かされた現代へと変えます。
この過程の描き方が複雑で少々陰気で、観ていてしんどいです。
過去と現代が何度も交錯し複雑な上、暗くて重い内容で
ずっと観ていることができずに、別の面白そうなドラマに行って
それが観終わりまた戻ってきて、⭐️4つ半という高評価を信じて
ようやく最終話まで観ることができました。
主人公役のアリス・クーさんは、根暗な高校生と、恋人を忘れられないが
明るく仕事するOLの大人女性との演じ分けはきついだろうけど、上手い❣️
そして、台湾の演技派の若手の男優さんたちの芝居にも引き込まれました。
過去を変えることができたらと、人は一度は思うのじゃないだろうか。
あの時この方向に進まなかったら、自分は今どんな人生だったろうか、、。
良かったんだろうか、、、。
ドラマの展開と私自身の想いが絡んでいき、ちょっと辛い気持ちに包まれるので
沈んだ気持ちの時には観ない方が良いようです。
そんな心境の土曜日、知人が用事で訪ねてくれて
予てから私がその方のおうちにお持ちしようと思っていた
実家の父の陶芸作品の中の大きい壺を差し上げました。
この2点です。
プチプチのクッション材でしっかり包み車に積むと
「しっかり見ながら運転します」とおっしゃって帰られました。
その2時間後ぐらいご夫婦で再度来られて、青天の霹靂の事態を告げられて
平謝りされるお二人に、咄嗟のことで、私は平静を装って帰って頂いたけれど
この後ジワジワと落ち込んでいきました。
以前写真で鑑賞して頂いた白い「亜鉛結晶秞」の大壺が
破れてしまったそうです、、、、、。
奥様はこういう陶芸作品が大好きとかで、心を躍らせながら観ようとして、、、
破れた経緯は不可抗力だったかもしれない、、、。
実家にある父の作品をこのまま放置していると
いずれ瓦礫として処理されるので
欲しいという方にもらって頂こうと思ったのだから
どこかで綺麗に飾られていると思おう。