「太王四神記(だいおうしじんき)」は、紀元前から7世紀まで
中国東北部から朝鮮半島に存在した国、後の「高句麗」の
宿命の星の下に生まれたタムドクと、時を同じくして生まれたヨン・ホゲとが
それぞれを担ぎ出す臣下たちによって対峙するが
四つ神物青龍、白虎、玄武、周雀と、その主を捜し出すことで
絡み合う因縁と運命の紐を解き、愛と正義の狭間で葛藤しながらも
タムドクが真の王へと成長を成し遂げていくという
ファンタジックに描かれた神話的時代劇。(ドラマのサイトから紹介文を要約しました)
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お隣の国のことですが、世界史でも少し習った「年表」
三国時代(紀元前1世紀~668年 高句麗、百済、新羅)
太王四神記
南北国時代(668年~918年 統一新羅、渤海)
高麗時代(918年~1392年)
朝鮮王朝時代(1392年~1910年)
以前「広開土王」というドラマで、イ・テゴンという俳優さんが演じていたけれど
好みでは無かったので観ませんでした。
昨年地元で開催された市民講座の「古代日朝関係史」という講義を受講しましたが
韓国ドラマをよく知る人には懐かしい「冬のソナタ」でブレイクした
「ヨン様」こと、ぺ・ヨンジュンさん扮する、チュシン国のタムドクという人物が
高句麗の英雄で第19代王「広開土王」なる人物だと初めて知り
今「大王四神記」を観ています。
「大王四神記」は、2007年にNHKBSで放送されていたと記憶していますが
私はこのころ、冬ソナをきっかけにイ・ビョンホンさんの「美しき日々」
「オールイン」など、次々放送される韓国ドラマに嵌まっている頃で
「大王四神記」に関しては、初っぱなのCG的なファンタジー扱いの映像やら
神話に違和感を感じて、その後観なかったようです。
昨年の講座で興味を持ち、最近プライムビデオで観だして
このドラマのその面白さに嵌まっています。
そして、ドラマには、今は大人として活躍する韓国の有名俳優さんたちの
子役時代の姿も見ることができて面白いです。
タムドクの子役は、ユ・スンホさん。
映画「おばあちゃんの家」では、もっと小さい子供時代に抜群の演技で出てますし
大人になってからはNHKBSでは「仮面の王」や、他にも色々出演しています。
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大王四神記でドラマの軸になる数奇な運勢の火の信女(巫女)、ソ・ギハという女性と
生き別れになった妹スジニの子役には、松阪桃李さんと「新聞記者」で共演し
日本アカデミー賞で受賞した、日本語が抜群に上手なシム・ウンギョンさんなど。
広開土王から遡ること、紀元前38年に建国した高句麗の始祖が
以前ドラマで観た「朱蒙(チュモン)」。
チュモン役のソン・イルグク氏は、チュモンより前に
私が韓ドラの中で初めて観た時代劇「海神(ヘシン)」に出演していました。
「海神」は、奴隷から持ち前の武術と商才を開花させ、唐、新羅、日本を股にかけた
”海の覇者”チャン・ボゴ(チェ・スジョン)の物語で、三国史記にも登場する実在の人物。
ソン・イルグク氏は、大きく反日を掲げる人とと知ってからは観ることはありません。
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ドラマ紹介からお借りしています。
チュモンの時代紀元前58年ごろは、日本で言えば弥生時代。西欧では古代ローマの時代。
チュモンは、卑弥呼やカエサル、クレオパトラなどと同様古代の“伝説”の人物で
アレクサンダー大王やジンギスカンと並び称される英雄だそうでそうです。
百済、新羅、高句麗の三国の中で、現在の北朝鮮では
高句麗が民族統一を成し遂げた最初の国と認識されているらしい。
ドラマは現在
タムドクが、無血で百済の人たちを高句麗に迎えたというところまで観た段階です。
ドラマでの
ペ・ヨンジュンさんのうつむき加減の柔らかい表情の、斜めからのアングルが絶妙で
少し愁いを帯びていて、私には、あの頃それほど感じなかった「冬ソナ」での
「ヨン様ブーム」を引き起こした理由が改めてわかる気がしています。
この後三国は統一されて「高麗」となり
韓国ドラマでよく描かれる、朝鮮王朝の祖イ・ソンゲと
朝鮮の第3代王、五男イ・バンウォンへとつながって行くこととなります。