てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカ 5年以内に発売予定 「培養肉」

2018-01-25 | アメリカ生活 & その他

前回の「アメリカのスーパー」に引き続き食べ物ネタで。

いきなりステーキ的に、いきなり「培養肉」(笑)

培養肉」とはラボ(研究施設)で作られた人工のお肉の事で
英語で Lab-Grown Meat(ラブ グロウン ミート)、
もしくは Cultured Meat(カルチャード ミート)
と言われています。

2013年にはオランダのチームが開発した
培養ビーフ肉の試食会がロンドンで行われました。

培養ビーフ肉 ハンバーガー用パテ



培養ビーフ肉は、牛の幹細胞を利用して
一つの幹細胞から約2万トンの牛肉
を得る事が可能とされており
クリーンで栄養価も畜産肉よりも高いそうです。


牛の幹細胞を採取して培養する過程



精肉にするまでにかかる膨大なコストや
メタンガス問題、水問題、
肥育時の抗生物質投与、ホルモン剤投与など
現在の畜産肉と比較した場合、
培養肉は全ての面において低コストで環境にも優しく
クリーンミート」と呼ばれています。


下図は培養牛肉と畜産牛肉を作るまでの環境比較です。
青が培養牛肉でオレンジが畜産牛
使用エネルギーや温室効果ガスの排出問題、土地問題の比較。





そして何よりも現在悲惨な状況下におかれている
畜産動物の解放が可能になること。
動物を殺さない」と言う
動物福祉や倫理上の利点は計り知れません。


現在アメリカではこの「培養肉」の
スタートアップ企業が複数社あり、
ビーフ、ポーク、チキン、ダックはもちろん
シーフード分野まで開発が進んでいます。


培養肉のスタートアップ企業「Memphis Meats」の
CEOでサイエンティストの Uma Valeti氏は
2021年~2022年までには
店舗での培養肉の販売を目指す

と言っています。

Memphis Meats イメージビデオ 1分23秒



そして世界の大富豪ビル・ゲイツ氏や
イギリス、ヴァージングループの
リチャード・ブランソン氏が
「培養肉」分野に多額の出資をしています。

最初は培養肉に抵抗がある人も多いかもしれません。
しかしこれから先30年で食肉分野、畜産業界は
大きく変化すると思われます。

おかんは魚介類をたまに食べるベジタリアンですが、
培養肉が発売されたらトライしたいです♪


以下、東洋経済「ヤバすぎる!「培養肉ハンバーグ」の衝撃」
より一部抜粋。

「そんなことは有り得ない」と思われた方は、
成型肉を考えて欲しい。成型肉は細かいクズ肉や
そのままでは販売できない内臓肉を軟化剤で柔らかくして
食品添加物で固め、形状を整えた食肉である。
激安の焼肉屋チェーンやステーキ屋チェーンでは
当たり前のように使われているものだ。

また、子どもに人気の高い「ミートボール」はどうだろうか。
すべてとは言わないが、多くの商品が
本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉に、
添加物20~30種類ほど大量に投入して固めて加工したものだ

これら成型肉やミートボールと比べれば、
「培養肉」を一概に否定することは出来ないだろう。


↑2014年12月27日に書かれたものですが
東洋経済「ヤバすぎる!「培養肉ハンバーグ」の衝撃」に
興味がある方はどうぞ。

お・わ・り