
2階、3階と、上に行くにしたがって建物がずれていく不思議な店。 もとは製麺所だったのだが、2代ほど入れ替わって現在は「武夷」というお店が入っている。 本店は文化体育館近くにある「武夷菜館」で、こちらは点心舗だ。 オープンしたての頃、私は肉まんや揚げ物を買って帰って食べていたのだが、ぶりさんが内部に潜入したという報を受けて、この9月頃から店内で食べるようになった。 ![]() こんな風にテーブルとイスが用意され、朝は中華街で働く中国人たちが、お粥や点心を食べている光景をよく見かける。 どんなものが提供されているのかというと、 ![]() ![]() ![]() ![]() お粥(ザーサイ付き) 200円 原味豆漿 150円 花生仁湯 150円 小肉包 6個 500円 花生包 100円 地瓜包 100円 高菜包 100円 大肉包 300円 野菜包 100円 豆沙包 100円 糯米餃 8個 500円 肉粽子 200円 蕃薯丸 6個 100円 老鼠丸 100円 猫の耳だけではなく、鼠もあるんだ…… ![]() これは芋餅。 ネットリとしていて、そこそこ美味しい。 ![]() 大肉包。大きめの肉まんだ。 ミンチ状ではなく、包丁でたたいたような肉を使用しているおり、なんだか料理が詰まっているような感じがする。 そこら辺の肉まんより、かなり美味しい♪ ![]() 右の白い液体は原味豆漿。 自家製の豆乳だという。 牛乳より豆乳の方が好きな人には好まれるかもしれないが、一般的にはちょっとアレだな… でも、健康にはいいのだろう。 ![]() 拌麺と雲呑湯のセット。600円。 麺どうしが複雑に絡み合っていて食べにくいのだが、これをまとめているタレがウマイ! そしてそれを補佐する雲呑。 柔らかくてつるりとした食感の皮、たっぷりのお肉、しかも個数が多く、スープも美味しい♪ 帰りがけに油条を1本いただいたが、豆漿と同様これは「桃源邨」の方が私は好きだ。 「武夷」という勇ましい名前の店であるが、お姐さんはどこかフレンドリーで、「客満堂」の彼女に近い部分があるかもしれない。 当面はいろいろ食べてみて、自分の好みに合うものを探すことになりそうだ。 ところで話は変わるが、元禄時代、日本に「武夷」と号する男がいた。 弘明寺村の名主の家に生まれた根本八右衛門だ。 彼は新陰流の達人・長沼四郎左衛門のもとで剣術を習い、やがて各藩の屋敷で稽古をつけるほどの剣士になったのだが、腕に自信を持った八右衛門は、自ら「武夷」と名乗ったのである。 ある日、前橋藩の屋敷に出向いたところ、たまたま儒学の講義を受けている藩士たちを目撃した。 それを聴講した彼は、武術に長けるだけでは本当の強者ではない、学問を兼ね備えなければ真の剣士ではない、ということに気付かされた。 それ以来、荻生徂徠の門下生となり勉学に勤しむようになった。そして剣術と同様に学問でも優秀な成績を修め、師匠の講演録まで作成するほどに。 享保8年(1723)、八右衛門は足利学校で貴重な文献を探し出した。それは『論語』の注釈書で、もとは中国で作られたものだが、その時すでに中国には1冊もなく、日本でもわずか2,3部残されているだけの貴重な本であった。 これを20年もかけて定本として出版し、多くの人たちに利用させた。 その頃、長崎に来た中国人がこれを見つけて持ち帰り、本国で復刻して『論語』の研究におおいに役立たせたという。 「武夷」で拌麺を食べながら、こんな話を思い出した。 【参考文献:『横浜今昔』毎日新聞横浜支局刊 昭和32年発行】 ![]() |
塩味ベースというのが特徴ですね。
お姉さんは田舎料理だと言ってました。
麺の方も平たく太めで、福建系の「悶麺」の
具無し胡麻ダレタイプという感じの品でした。
また、取って置きの秘密のお店が増えました、有難うございます。
悶麺なんて知りませんでした。
でも、調べたら中華街でも出している店があるんですね。
これは食べていないので分かりませんよ。
どうなのかなぁ…
(^-^) … v(^∇^)v ぶいぶい ♪
お店の方がとても親切で、拌麺セットを注文
した際、お父さんとお姉さんとで、食べ方を
丁寧に教えて下さいました。
小肉包、大肉包、猫耳、、色々頂きましたが
どれをとっても安くて美味しいですね。
こちらの豆乳、お砂糖入っておりましたか?
上海の肉まん屋さんには必ず、ペラペラの
安っすいプラの入れ物に入った(自立しない)
甘く温かい豆乳が売っていて、とても
お気に入りでした。
御用達でしたか。
豆乳に砂糖を入れるかって聞かれたので、
いりませんって答えました。
やっぱり入れるんですね。
数回通ったらお姉さんに顔を覚えてもらえるようになりました。おじさんにかりんと1本味見でもらったり・・。かんじのいい方たちですよね。拌麺と雲呑湯のセット・・・チェックはしていたのですが、今度こそイートインしてみようと思います。
小さな子がいて、この子も人懐こいですよ。
不思議な店です。
そして
次回はイートインしてみてくださいね。