鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

1つ気になった。子どもはその一言で傷がつく。

2006-06-10 17:31:54 | 直言!
私はただ子どもたちが民族衣装を着て楽しく遊んでいる表情を写真にしょうと体育館をウロウロしていた。そのときに同胞の講師の耳につんざくような声が私の耳に飛び込んできた。飽食時代、有り余った生活の中で同胞たちが大きくなり今、オリにたちに一生懸命に民族の言葉や文化を教えている。昔のことを考えると環境がよくなったものの堂々と民族を出せない親や子どもたちがいる。
日本公立学校に通う同胞の子どもたち、こうした集まりに来るのも勇気がある子どももいるだろう。民族学級のない学校は初めて参加した子どももいるだろう。
そんなところに同胞講師が1人の子どもに「カー バイ ボーもしらんの」。と3回大きい声で民族衣装に着飾った5年の女子の同胞子弟に言っていた。
私の耳にもその言葉が届き私に言われているように心がキュンと痛んだ。
思わず私は心の中で「ソンセンニム(先生)、それは違う。カー バイ ボー は日本のじゃんけんぽんの遊びだがこの子は日本語のじゃんけんぽんは知っているが今日はじめて参加していたら韓国語のジャンケンポンは知らなくて当たり前じやないまの」と叫んでいた。
とても見苦しかった。
どうして最初からみんなに、日本のじゃんけん遊びでカー バイー ボーとは韓国語でグ チョキ パーの意味だよとどうしておしえないの。今私はとっさにその意味がでてこないけれど、それなりに意味があってしている。
私はそれこそここで教えてもらっている子どもたちよりずっとずっと大人になって韓国のジャンケンポンとしった。42歳で韓国語教室に通い、そして在日韓国人経営の新聞記者になって在日同胞子弟が参加するオリニキャンプの現場取材に入って初めて知った。私みたいな人もたくさんいるのにどうしてこの同胞講師はきがつかなかったのだろうか。
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私は黙ってそのまま取材をしていたがその女の子は傷をついていると来年のこの行事にはこなくなる。それで民族が嫌いになることもある。
このことを今、正しておかないといけないと考えてそばにおられた子どもたちを引率してきた日本人教師に話した。
私が直接話すと角が立ちますので、またミーテイグの時にはなしてください。みんなの見ている前であれはいけないです。
あんなところで子どもたちは意外と傷つくのです。
講師は民族学校で教育をうけておられるので韓国のじゃんけん遊びはしっていて当たり前ですがここに来る子どもたちはみんな日本公立小学校の子どもたちが対象です。しらなくて当たり前です。しらない子どももたくさんいるはずです。最初からゆっくりとその意味を教えてあげることです。もし傷ついていたら来年から参加しませんよ。時間がなくて急いでいるのは分かりますが子どもの教育はあせってできるものではありません。民族教育もゆっくり噛み砕いて時間をかけなければ本人の心にはいりませんから」といったら、日本の教師は「来年から参加しなくなりますよ」の言葉には驚かれて会合のあるときに話しますと言っていた。
私は同胞講師には感謝している。韓国の言葉や文化を子どもたちに教えている様子に感謝をしている。
この活動はボランテイアだからとっいってけっして手抜きをしてはいけない。ボランテイアだから、こども相手だからこそ丁寧に指導してほしかった。
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私はこれまで韓国系の民族学校でソンセンニムの授業など何回も見ているが耳につんざくような声で「そんなんなもしらんの」と子どもに軽蔑する言葉はきいたことなかった。子どもも小さな心臓であっても1人の人格です。
子どもはほめられたこともずつと覚えている。そして嫌なことをいわれたこともずっと心に残ってしまう。
同胞の悪口を言いたくなかったが自宅にもどってきた今もまだ耳につんそざく声が残っている「そんなこともしらんの」
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私も42歳になるまで何もしらなかつた。
民族気質は親はしっかりと教えてくれたが韓国の文化や言葉は自主的に自分で学ぼうという気持ちになるまで何もいわずに黙って見守ってくれた。
いざ自分の意思で韓国語を習いに行きだしたとき、韓国語の発音、「ン」の発音、NとGの発音ができないからどうしてするのか教えてといったら分かりやすく教えてくれた。Gの発音はのどでする。Nの発音は腹でする。それが私はできない。日本語の50音の発音が自分の言葉として育ったのでできない。
今もできない。
チョン ヨンスンと名のるときに韓国の人は名刺をみると分かるが名刺を出さないときは「チョン」の発音はどれかと聞く。私はできないのでGの発音ですという。それでやっと理解してもらえる。
日本の学校教育をうけたものはよほど語学学習しないと発音の多い韓国語のマスターは至難の技である。
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せっかくの子どものイベント、どの子どもたちも心にいっぱい民族の希望を持って帰ってほしい私の願いです。あえて同胞講師に苦言を言いました。

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