午後の５時前です。

今頃は東海から関東に台風は縦断しているのだろう。
今年は人騒がせな台風が何度もやってくる。
台風の恐さを知っているので油断はできない。
１９６２年の今頃に起きた台風があった。
私が高校３年の時だった。
第室戸台風だったのか台風の名前は忘れてしまったが----。
台風は近畿の北部、奈良県北部を直撃、あの風の強かったことは今も鮮明に覚えている。
裏の部屋はガラス戸になった縁側、風が強いのでガラス戸が吹っ飛びそうだ。
母親はガラス戸を押さえてという。何も外から板を打ちつけていない。
父親は京都の会社に行っていて奈良線のジーゼルは動かなかったので家に帰ってきていなかった。
妹と私と３人で押さえた。弟はまだ５歳、とても力にはならない。
風はきつい。親子３人は必死でガラス戸を押さえた。
母親は「戸が外れたら家が飛んでいく」と言っては必死になって押さえた。
それでも風が強くてガラス戸は内側にしなってくる。
母親は機転を利かした。
縁側の隣にある部屋の畳を２枚上げた。
畳２枚をガラス戸立てて押さえた。
じっと押さえていた。押さえながら台風が通り過ぎるのを待った
このとき始めて強い台風を体験、そして台風は走っていることを実感した。
翌日、高校に行くと高校の下駄箱が屋根から下に向けて崩壊、ぺしゃんこになっていた。すさまじい台風だったことがまたわかった。
木津川にかかる木材の泉大橋も橋の真ん中から折れていた。
それからこの橋は修理されることなく国道２４号線の橋を使うようになった。
車がようやく多くなりかけていた。
まだまだ仕事用のトラック系統や観光バスが多かった。
車は自家用車が増えて泉大橋を歩く人たちは危険な状態になったのでやがて泉大橋の横に歩行者専用の橋が作られた。
時代の移り変わりが泉大橋でもわかる。

そんなことで風の恐さを知っているので今日、大阪の現場取材があったが明日に変更した。雨も恐いが風は瞬間風速のものすごさを体験しているので風も恐い。水の恐さも子どものころ体験している。けれど風は恐かったという印象が今も残っている。

１２時半にパソコンを閉じて昼食、１時に横になって新聞を読むがその前に著書「銀瓶人語」を読んでいく。面白い。思わず声を出して笑っている。
新聞を１紙読んで２紙目を読んでいて途中で眠くなった。
ウトウトと昼寝、３時半に目が覚めてあわてて夕食の支度をした。
家事もして４時半、パソコンを開けるとライフワークの原稿の訂正をしてまたンタビュー者に送信した。
そして今日２回目のブログです。
明日から土曜日まで３日間、連続して現場取材が入っている。
気合を入れてしないといけない。