5月12日（金）公開のヒンディー語映画『ブラフマーストラ』に続く公開作品が決まりました。何と！ 先日英語字幕での上映があったばかりのテルグ語映画『ランガスタラム』（2018）です！ ラーム・チャランのファンには朗報ですね。まずは日本版ヴィジュアルと映画のデータ、それに情報リリースに書かれた【解説】と【ストーリー】をどうぞ。
『ランガスタラム』 公式サイト
2018年／インド／テルグ語／174分／原題：Rangasthalam రంగస్థలం
監督・脚本：スクマール
出演：ラーム・チャラン、サマンタ、プラカーシュ・ラージほか
配給:SPACEBOX
※7月14日（金）より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
【解説】
監督のスクマールは、寡作ながらじっくりと練り込んだ脚本によって知られる個性派で、現在最も注目を浴びる映画人のひとりです。文芸的な香気とアクション映画としてのスリルとを併せ持つ本作は、2010年代のテルグ語映画の秀作リストでは必ず上位に挙がり、「現代の古典」といえるでしょう。
“この世は芝居の舞台（ランガスタラム）俺たちゃみんな人形さ”というキャッチコピーと共に、ラーム・チャランがしなやかに踊る姿が印象的な日本版メインビジュアルも解禁されました。
小さな農村“ランガスタラム村”を舞台に、ラーム・チャラン演じる青年チッティの恋物語を交えながら、村を牛耳る金貸しの自称「プレジデント」から村を救おうと、兄のクマールと共に危険を顧みず立ち上がるスリルあふれる物語へと展開していく本作。変化に富んだダンスや骨太なストーリーが人気を呼び、インドでの封切時に幾つもの劇場で100日超えの連続上映を達成。興収においても21億6千万ルピー（約35億円）を記録して、同年公開のテルグ語映画としては２位以下を大きく引き離すかたちでの首位となりました。また、フィルムフェア賞サウスでの最優秀主演男優賞（ラーム・チャラン）、第66回インド国家映画賞の最優秀音響賞など、数々の映画賞を獲得して、高い評価を受けています。
【ストーリー】
1985年のアーンドラ・プラデーシュ州中部、ゴーダーヴァリ川沿岸の田園地帯、ランガスタラム村。チッティ・バーブ（ラーム・チャラン）は、モーターを使って田畑に水を送り込むことを生業にする労働者。難聴で、他人の声がよく聞き取れない障碍を持っているが、さほど気にせずに毎日を楽しく暮らしている。彼は近所に住むラーマラクシュミ（サマンタ）に惚れて、調子はずれな求愛をする。一方、村は「プレジデント」を自称する金貸しブーパティによって牛耳られている。チッティ・バーブの兄で中東ドバイで働いているクマール・バーブは、帰省した際にプレジデントが好き放題にする故郷の村の有様に心を痛め、州会議員ダクシナ・ムールティの力添えで、村長選挙に立候補して政治家として村の生活を改善していこうと思い立つが…。
出演はこのほかに、チッティの兄クマール・バーブにアーディ・ピニシェッティ、「プレジデント」と呼ばれる村の暴君にジャガパティ・バーブ（見れば、ああ、この人、とわかる、悪役俳優）、そして、アイテムガール（ダンスシーンだけに登場するセクシーな女優）としてプージャー・ヘーグデーが顔を出しています。先日見た時、かなり変わった作りの映画だという印象を受けたのですが、それが正しいかどうか、試写で見せていただいて検証しようと思います。それからまた、ご紹介記事を書きますね。
ついでに、SPACEBOXさん配給の『スーパー30 アーナンド先生の教室』のソフトが発売されましたので、ご紹介しましょう。本日来た円盤↑です。Blu-rayの方は、今お金がないのでのちほどまた（固定資産税がなぜか上がってしまって...
）。今回の封入ポスカはなかなか渋いですよ。ご注文はアマゾン沼へどうぞ。
この『スーパー30』ですが、ソフト発売に合わせて、2つのサイトに紹介を書かせていただきました。一つはいつも書かせてもらっている映画紹介サイト【BANGER!!!】で、記事はこちらです。もう一つは初めてお声がかかった「キネマ旬報」のWeb記事サイトで、こちらの記事にしていただきました。というわけで、今月は「キネマ旬報」は本誌とWebのダブルヘッダーだったのでした。インド映画、今年もたくさん公開されて、ヒット作が出ますように！
最後にオマケで、『ランガスタラム』のソング＆ダンスシーンを付けておきます。これ、村の選挙のシーンなんですね。「踊る！ インド農村選挙」とか言われそうですが、メガネを掛けてマイクを握っているのが、ラーム・チャラン演じるチッティ・バーブの兄で候補者のクマール・バーブです。なかなかイケメンで、演技も上手な役者でしたよ、アーディ・ピニシェッティ。楽しみにしてお待ち下さい。
Rangasthalam Video Songs | Aa Gattununtaava Full Video Song | Ram Charan, Samantha
