アジア映画巡礼

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インド映画♪脇役賛歌<その5>ボーマン・イラニ

2013-05-15 | インド映画

「ボリウッド4」最後の1本、『きっと、うまくいく』の公開が迫っています。いよいよ5月18日(土)、皆様の前に3バカがやって来ます。左から、主人公以上にハンサムだと評判のラージュー(シャルマン・ジョーシー)、主人公ランチョー(アーミル・カーン)、そしてバイクを運転しているのが動物写真家になりたいファルハーン(R.マーダヴァン)です。顔、憶えておいて下さいね~。

 ⓒVinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved

3バカと共にやってくるのが、彼らにパワハラしまくりのヴィールー・サハストラブッデー学長、略してウィルス学長。ローマ字表記は「Viru Sahastrabuddhe」で、「Viru S.」→「virus」となるわけですね。完全に遊んでます、脚本も共同で担当したラージクマール・ヒラニ監督。いや、それともプロデューサーであり、共同脚本家の1人でもあるヴィドゥ・ヴィノード・チョプラ(『1942・愛の物語』 (1993)や『アルターフ 復讐の名のもとに』 (2000)の監督でもあります)のアイディアかも知れません。

このウィルス学長を演じているのは、『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』(下写真)にも出ていたボーマン・イラニです。シャー・ルク・カーンとカトリーナ・カイフの向こうを張って、「ボリウッド4」作品に複数出演しているのが、この人なんですね。というわけで、今回はボーマン・イラニをちょいとご紹介します。

ウィルス学長:ボーマン・イラニ Boman Irani

1959年12月2日ムンバイ生まれのパールシー(ゾロアスター教徒、拝火教徒)。大学を出たあとタージマハル・ホテルでスタッフとして働き、その後母親がやっていたパン屋を引き継ぐ。1987年からは写真家として活躍、その後演劇活動も始めた。映画俳優デビューは2001年で、2003年に公開されたラージクマール・ヒラニ監督のデビュー作『医学生ムンナ・バーイー[Munna Bhai M.B.B.S.]』の医学部教授役で存在を認められる。

以後は、ファラー・カーン監督の『僕がいるから』 (2004)の学長役など、コミカルな役どころを得意とする脇役俳優として大活躍。ことにラージクマール・ヒラニ監督とは相性抜群で、2作目の『その調子で、ムンナ・バーイー[Lage Raho Munna Bhai]』 (2006)でもムンナ・バーイーの天敵役として起用され、作品のヒットに貢献した。ほかに日本で映画祭上映された作品に、『僕はジダン』 (2008)などがある。

その演技力で何度も「フィルムフェア」誌賞のコメディアン賞や悪役賞ににノミネートされているが、『きっと、うまくいく』で初めて、同賞の助演男優賞を受賞した。

 (IMDbのBoman Irani紹介サイトより)

『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』では、前作『DON  過去を消された男』 (2006)から引き続きの悪キャラ、ワルダーン。『きっと、うまくいく』では悪キャラではないものの、憎まれ役のウィルス学長。そして、『僕はジダン』では、宗教家と敵対するアグレッシブな新聞社主。どんな役柄も器用にこなすボーマン・イラニですが、その不敵な面構えからか、ちょっとワルが入っている役柄が似合うようです。毎回の変身ぶりも見事で、上写真のウィルス学長は天パ頭、さらにハゲ頭姿あり、シク教徒ありで、大柄で目立つのにまるで別人のよう。別人28号と言えば、ワルダーンも最初は警部として登場したのに実は....でしたね。いくつもの顔を持つ俳優、と言えそうです。

今回調べてみて、写真家としても優れた人だということを知りました。彼の公式サイトがあり、そこで写真作品が見られるようになっています。興味がおありの方は覗いてみて下さいね。

さあ、それでは5月18日(土)は3バカとウィルス学長に会いに劇場へGO! ウィルス学長の紹介シーン(英語字幕版)はこちらです。あ、メガネ女子好きの人は萌え~、となるカリーナ・カプールのピアもよろしくね!

  ⓒVinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved

※追加情報:明朝、5月17日(金)8:15~9:54のNHK総合「あさイチ」の「特選!エンタ」は、「インド映画が熱い!『きっと、うまくいく』」だそうです。「あさイチ」公式サイトはこちら。ついに、あのNHKの地上波まで!

 


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