福岡より
福岡に来ています。JRの新幹線で来ました。
新幹線にしたのは、途中下車して実家に寄りたかったから。実家は、お城で有名な町@山陽道にあります。そのお城はただ今修復中。けったいなカヴァーの中に入っていました。
そういえば、私が小学生の時にも大修復があり、郷土史に関係する仕事をしていた父の関係で、修復中のお城に入れてもらったことがあります。中は解体されてがらんどう。そこに板梯子のような登り道が長~く伸びていて、そこをえっちらおっちら上がったはいいけれど、緊張のあまりトイレに行きたくなってしまい、目的地に着く前にUターンして降りる羽目に。あとあとまで父に嘆かれました。
新幹線にしたもう一つの理由は、瀬戸内海を見たかったからです。岡山以西は鉄道で行ったことがないので、きれいな海が見られるかと楽しみにしていたのですが、時たま遠くに光る海が見えるだけ。一番海に近づいたのが徳山のコンビナートとは、海好きの私としては大いにがっかりでした。やっぱり在来線に乗らないとダメなのねー。
福岡で泊まっているホテルはJR博多駅からすぐで、1泊4,900円と安く、その上なかなか快適です。私のホテル評価のポイントは、1.デスクとスタンドがある、2.カーテンが外光を完全に遮断する、3.洗濯物がよく乾く、の3点なのですが、このホテルはいずれも満点。フロントの対応も二重丸だし、大当たりでした。これぐらいのホテルが、香港やインドにもあってくれるといいのになあ。
さて、お仕事はもちろん、@福岡アジア美術館。今朝はホテルから歩いて行ってみました。途中には、屋台だまり(と言うのかなあ。昼間屋台をしまっておく場所です)などがあります。今日は日曜日なので屋台もお休みらしく、夜帰る時もこのままでした。
さらに少し行くと、博多祇園山笠で有名な櫛田神社があります。正面には、節分用だというお多福のでっかいお面がまだ残っていました。この口をくぐって境内に入ります。
本日は、お日柄も良く...の大安吉日だったらしく、社殿内では結婚式が進行中。さらにもう1組が境内で待っている、という、結婚式ラッシュ状態でした。
境内には、山笠も飾ってあります。これは夜再度通った時に撮ったもの。表と裏の違うデザインの山笠です。
寄り道ばかりしていてはいけません。福岡アジア美術館に急ぎましょう。
このビルの7・8階が美術館なのですが、7階のエントランス・ロビーも広々としていて、とても落ち着く空間です。
「魅せられて、インド。」展は、どの展示にも工夫がこらしてあり、あちこちで遊べる空間になっていました。この前の「cinetamaは西へ」に”ジミーな展示”と書いたうちのレターセットたちも、部屋のど真ん中にでーんとあるケースに飾られていて、「どこがジミー大西やねん!」とツッコまれかねない堂々ぶり。わが家ではクリアーファイルのポケットに入れられ、スチールのファイルケースに押し込められていたレターセットたちですが、アジ美ではのびのびしていました。帰りたくない、と言うかも知れない...。
映画関係の展示は、グレゴリ青山さんの「グレゴリ堂ボリウッド本店」が一番目を引きますが、「なますてボリウッド」のすぎたカズトさんのコレクションも相当なもの。スターのポスター(10ルピーぐらいで屋台で売っているB4判大のアレ)が壁面を埋めていて、圧倒されます。単なる写真とはいえ、バックの色や枠線などがキッチュで、こうやって集まってみると面白い色合いの花が壁面に咲いているよう。ほかにも、上写真奥に見える山根聡さんの展示にも映画ポスターがあるなど、結構あちこちに映画アイテムが顔を出しています。
それで、肝心の講演は、90名ぐらいの方が聞きに来て下さって盛況でした。「日本にやってきたインド映画-85年の歩みと広がり-」ということで、日本で上映された作品のほか、”日本にやってきたインド映画...のロケ隊”とこじつけて、『ラブ・イン・トーキョー』 (1966)や『平和』 (原題:Aman/1967)の映像もちょこっとお見せするとこれが大ウケ。「♪サヨナ~ラ、サヨナ~ラ、ワーダー・ニバーウーンギー(約束は守るわ)、サヨナ~ラ♪」(『ラブ・イン・トーキョー』より。画像はこちら)や、「♪ジャッパ~ン、ラブ・イン・トーキョー♪」(『ラブ・イン・トーキョー』より。画像はこちら)「♪ハイソーロー、ハイソーロー(はい、そうよ??)、メーラー・ワタン・ジャーパーン(私の故郷は日本)、フ~ルサト~・ジャーパーン♪」(『平和』より。画像はこちら)などの歌のシーンを一緒に楽しみました。
来て下さった皆さん、ありがとうごさいました。「ブログを見てます」と言って下さった方用のプレゼントを持って行っていたのに、その旨をアナウンスするのを忘れ、結局1名の方にしかお渡しできずじまい。お顔を識別できなかったり(2年ほど会わなかっただけなのに~~~汗)、お名前が出てこなかったりした方、ごめんなさい。ドジばっかりでしたが、とりあえず無事終わりました。たくさんの方にお会いできて、とても楽しかったです。アジ美の皆々様、本当にお世話になりました!
グッズをいただいた一名です。ありがとうございました。
私にぴったりのものをいただきニコニコ。
(マクダルLOVE)
今日は、楽しいお話と映像をありがとうございました。インド映画初心者の私には勉強になりました。
松岡さんの美しいサリー姿と刺繍のストールが心に残っています。
展示は初日に見に行きました。どのコーナーも作家・コレクターの方々・学芸員の方のインドへの愛がいっぱいで感動しました。期間中、あと1回は行こうと思っています。
また、福岡でお会いできることを願っています。
あのまま、どなたにも差し上げないで福岡を離れることになってたら、よけいに落ち込むところでした。
マクダルのミニ・カード入りのセットだったんですね。中華ものやらインド映画スターブロマイドやら神様シールやら、ごちゃごちゃ入れていてすみません。
今回の展示では、私も学芸員の方のお仕事に、あれやこれや目を見張らされました。また、会場にいらっしゃる職員の方の対応とかも「おお~」と思うことが多く、ますますアジ美が好きになりました。あんな面白い美術館が地元にあって、福岡の方はお幸せですね。
ホントに、また福岡でお会いしたいです!