アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ムンバイに来ています。

2025-02-05 | 旅行

突然ですが、ムンバイに来ています。今回も香港の航空会社キャセイパシフィック航空に乗って来たのですが、東京ー香港便は、春節(旧正月。中国、香港、台湾、韓国などは西暦の正月同様、あるいは西暦より盛大に正月として祝う)の休暇で訪日していた人が故国に帰るのでぎっしり満員。羽田空港内の売店は、日本のお菓子をおみやげに買う人で長蛇の列でした。今は「白い恋人」以外にもいろいろ、手頃な1000円ぐらいの箱入り菓子があるんですね。私も某事務所と某撮影現場に持って行くのでその手のものを買い込みました。訪日客の皆さんは、10個ぐらい平気で買っていきます。すごいなあ。その一方で、乗り継いだ香港からムンバイの便はがら空き。2割ぐらいしか席が埋まっていなかった感じです。それにもかかわらず、インド人青年のCAさんたちがビシバシと仕事をしていて、エコノミークラスがちょっとビジネスクラス的な雰囲気になっていました。容貌で選んだのでは、と思えるような人選で、サービスの仕方もよく訓練されていてなかなかのもの。ずっと昔、今は消えた航空会社ジェットエアウェイズが就航したばかりの頃の、キャビンの様子を思い出します。当時エア・インディアの、面倒くさそうなやる気のないCAを見慣れていた目には、テキパキと働くカッコいいジェットエアのCAさんたちは、「別世界~☆★☆彡」に見えたものでした。キャセイのインド人CAの皆さん、がんばって下さいね。

ムンバイで今回泊まっているのは、Metropole Innというこぢんまりしたホテルです。予約サイトでは下から撮った豪華そうなビルの写真が出ているのですが、実際には9階まで部屋があるものの、上写真の左側のビルなので、なんか一握り、という感じのホテルです。右側の建物は、ウェスターン・エクスプレス・ハイウェイというメトロの駅です。これまでよく泊まっていたチャカーラー駅のコーヒヌールホテルがさらに高くなって泊まれないため、今回おなじくメトロからすぐのこのホテルにしたのですが、アタリでした。当初、宿泊サイトを通じて予約した時は、1日分宿泊費を前払いしてくれ、とか言われて、変なホテル、と思ったのですが、来てみると印象一新、とてもいいホテル、という評価に傾きつつあります。特に、今朝起きての朝食がびっくり!だったので、一気にファンになりました。下が朝食会場です。

わかります? 左の窓の向こうはメトロの駅への階段なのですが、なんとこの場所、レセプションの前を区切って物をすべて片付け、別のテーブルセットなどを運んできてディスプレイして食堂にしてあるのです。そんなテンポラリー朝食会場ならお味もいいかげんか、と思えばとんでもない、本格的な味で北インド風(アールーパラーターと野菜カレー)、マハーラーシュトラ風(パーオ・バージー。パンが冷たいのがちょっとつらい)、南インド風(イドリーとサンバル&ココナツチャトニー)等々のほか、野菜コロッケ(美味!)や、チキンの入ったバージー風のものなど、ノンベジにも対応しています。普通、ソーセージと卵とかで済ませるのに。お味も極上でした、ただし、サンバルはセカンドクラス。コックさん、これでサンバルがおいしければ100点満点なのに。下写真のお皿の上は、左下から、チキンのバージー、コロッケ、レモン、パーオ(パン)、バージー、アールー(ジャガイモ)パラーター(マッシュしてスパイスで味付けしたポテトがパラーターというパンの間に挟んである)、イドリー、ココナツチャトニーとサンバルでした。ジュースは日本のスーパーの安いジュース、という感じでしたが、これで十分。あと、ミルクとチャイがコンロに置いてあり、手前に何か黒い粉が入った容器があったので、黒砂糖かな、と思ってチャイに振り入れたらインスタント・コーヒーでした。思わぬ所で鴛鴦(インヨン)を飲む羽目に。ま、いいか。熱くておいしかったし。

で、お出かけして次の駅チャカーラーまで行き、まずはボーダフォンでSIMの手配を。昨年使ったSIMとその入っていた封筒を見せると、そこにあった電話番号で検索してくれ、私の情報がすぐ出てきました。アールティーさんという小柄な女性がパパッとやってくれ、何を聞かれることもなく、写真ももちろん撮られずで、「はい、同じ番号で使えますよ」と渡してもらいました。これで550ルピー。領収書をもらおうとしたら、「あどでSMSで送られてきます」というそれだけがマイナスポイントで、従来になく短時間での手続きと相成りました。それから道を渡り、宅配便を出しに。デリー在住のもと教え子お二人と、片方のお連れ合い&お子さんにプレゼントを送ったのですが、普通便なので今週土曜日到着になる予定。インド版DHLの料金は、デリーまで送料980ルピー。1000出すと事務所にいた二人が「おつりの20ルピーがない。君、持ってる?」「いや、ないよ」という感じでドタバタ。あ、これはおつりナシだな、と思った通り、私も最後に「このあたりに靴直し屋さんはありませんか?」と聞いていたら、すっかり忘れて出てきてしまいました。

こちらがチャッパルワーラー(サンダル屋さん)のお店です。手に持っているのは、底の皮がむけた私のサンダル。ボーダフォンに入る時、入り口の階段にひっかかったのか、パカッと折れてしまったのです。経年劣化ですねー。そのままはいていても人にはわからないので、折れた先半分をキープし、しばらく歩き回ったのでした。宅配便のお店のお兄さんが、「ちょうどこの先のメトロに上がる階段の前に店がありますよ」と親切に教えてくれたので、この情報料20ルピーと思えば無問題(モウマンタイ)なのでした。お店の前にはイスが2つ出ていて、手前のふかふかソファー風のには私と同じ年頃のおばあさんが座っています。私が「チャッパル直してもらえる?」と上の店主に聞いていたら、そのおばあさんがツイと立って、「あんた、ここに座りなさい」と席をゆずってくれました。話を聞くと、店主のお母さんだそうで、店先でいろいろ指図するんだとか。「私はちょいとお参りに行ってくるから、遠慮なく座ってて」と言い残し、お母さんは去って行きました。「お客様が第一よ」という感じで、小柄だけどしゃんとしていてとてもステキでした。

で、店主はサンダルの裏を見て、取れた靴底も見て、おもむろに接着剤を取り出し、靴底に塗り始めます。塗ってもしばらく乾かすらしく、あとは別のサンダルを修理。錐を使って上手にサンダルの底を縫う技は、惚れ惚れしました。縫い針がなくても縫えちゃうんだ! そのほか、「靴、磨いてくれ」という若い人が来たりして、店主は靴クリームを付けてピカピカに磨きます。靴磨きは30ルピー、サンダル底貼り合わせは50ルピーでした。待っている間店内を観察すると、売り物は靴にチャッパル(サンダル)、ズボンのベルト、革鞄等、革製品は何でも扱っている感じです。そして、店奥の上の方には、アンベードカルの胸像が。やっぱりダリトの人なんだ、と思った次第ですが、仕事中は無口な店主で、なかなかカッコよかったです。

そこからいろいろ回っていると、今度は右足もちょっと変な感じになったので、サンタクルース駅前のマーケットでチャッパルを買うことに。ここの若い店主は口八丁手八丁で、スマホおしゃべりが途切れないのに私のチャッパル300ルピーと3,4人の客にはつっかけ(250ルピー)を3足も売ってしまうというやり手です。結局このあとサンタクルーズ駅から乗ろうとした時、右足もぱっくりとはがれてしまったので、駅のホームのおじさんにくっつけてもらいました。ですがやはり心配で、新しいサンダルに履き替え、列車&メトロに乗って帰ってきたのでした。まだ時差ぼけですが、明日はまた仕事。フィルム・ヘリテッジ・ファウンデーションに寄贈する歌詞本約100冊と、ポスター10枚ほどを持って行きます。キャリーバッグに入れてきた本は約17㎏、そのためかキャリーバッグの下のスタンドが取れてしまいました。そんなこんなの「ムンバイに来ています」でした。

『花嫁はどこへ?』で駅のスタンドで売っていた「ブレッド・パコーラー」、帰りのアンデーリー駅で買ってみました。う~ん、パンの耳が硬くていまいち~~~。とか言いつつ、ストリートフードをいろいろ食べたら1日で太ってしまいました。これはいかん、明日からは節制しましょう。

 


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