アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

プラバースのお誕生日フィーバーとタミル語映画『小石』の話題など

2021-10-24 | インド映画

やっと少し落ち着いて、オンライン講座の準備などができるようになりました。落ち着いたのは、東京国際映画祭で上映される『もろい絆』の字幕の仕事がひとまず終わったのと、それからプラバースのお誕生日フィーバーが一山を越えたからです。プラバースは以前にも書いたように、昨日10月23日が42回目の誕生日だったのですが、それに合わせて、日本ではムービープラスと配信のJAIHOが大盤振る舞い。私もそれに関連して、コラムや映画サイトの記事を書かせてもらったので、チョー忙しかったのでした。

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プラバースのお誕生日特集は、まずムービープラスが『バーフバリ 伝説誕生』(2015)、『バーフバリ 王の凱旋』(2017)、そして『SAAHO/サーホー』(2019)の一挙放映を打ち出し、「ハマる!インド映画SP~プラバース誕生祭~」と銘打って、ファンの心をわしづかみにしました。さらに、テレビ番組の『Koffee with Karan』に「チーム・バーフバリ」が出演した時の映像も放送されることが決定、ファンの期待をいやが上にも高めたのでした。『コーヒー・ウィズ・カラン』の放送は11月に入ってからですが、首を長くして待っておられる皆さんも多いことと思います。

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私はムービープラスと同列の映画サイト【BANGER!!!】によく書かせてもらっているのですが、今回は原稿依頼を受けた後に急遽『コーヒー・ウィズ・カラン』が決まり、字幕のない映像を見せてもらって、この番組の紹介も入れながらこんな拙文「『王』が似合う男プラバース」を仕上げました。このサイトの編集者さんはすごく熱心な人で、毎回取り上げたスターのインスタグラムやツイッターをチェックし、ピッタリの画像を探してきて下さるのですが、今回もワォ!なプラバースの画像が入っています。編集者さんによると、「プラバースはSNS活用に衒(てら)いがなくて助かりました」とのことで、ファンの皆さんもチェックしてらっしゃるのかも、と思った次第ですが、そう言えばインドの芸能ニュースも、半分ぐらいはスター自身のSNSから話題を拾っていますね。

ムービープラスに続いてお誕生日特集を組んだのは、配給会社ツイン系列の配信サイトJAIHO。何と、『SAAHO/サーホー』と共に、2013年のヒット作『MIRCHI/ミルチ』を買い付け、初の日本語字幕放映を敢行してくれたのです。この映画、プラバースの魅力がぎっちり詰まった作品と言ってよく、今回見返してみて、よくできているなあ、とあらためて感心しました。監督は、この作品で監督デビューし、その後マヘーシュ・バーブ主演の『Srimanthudu(金持ち)』(2015)、モーハンラール、NTRジュニア主演の『Janata Garage(人民ガレージ)』(2016)、再びマヘーシュ・バーブ主演の『Bharat Ane Nenu(私、バラトは…)』(2018)とヒット作を連発しているコラターラ・シヴァです。プラバースの、様々にステキな『MIRCHI/ミルチ』シーン画像がネットにあったので、貼り付けておきますね。まず、ポスター2枚。

冒頭に出てくるショルダーキーボード姿のカッコいいシーン。

そのほか、いかにもファクション映画らしい迫力満点のシーン。

これらはみんなこちらから取ったのですが、このサイトを見ただけでもインドでのヒットぶりがわかります。JAIHOのコラムも書かせてもらっているので、ファクション映画のことなどはそちらに書いてあります。JAIHOメンバーの方は、「様々なものが生まれたファクション映画『MIRCHI/ミルチ』」をぜひ読んでみて下さいね。『MIRCHI/ミルチ』とラージャマウリ監督との意外なご縁などについても書いてあります。

あと、ご覧になった方はちょっとびっくりなさったと思うのですが、ソング&ダンスシーンのビキニ美女姿にボカシが入っています。これはインドから送られてきた素材に元々入っていたもので、「インド公開時に検閲からの要請でボカシを入れた」と本国側は説明しているそうですが、こんな処理は初めて見ました。とまあ、あれやこれやと面白い『MIRCHI/ミルチ』、共演もサティヤラージ、アヌシュカ・シェッティ、スッバラージュと『バーフバリ』好きにはたまらない顔ぶれですので、ぜひお見逃しなく。いっそ、DVD発売してほしいですね。

もう1人のヒロイン役リチャー・ガンゴーッパデャーイもとっても感じがいいのですが、この映画の公開後にアメリカに戻ってしまいました。生まれはデリーなのですが(姓からするとベンガル系?)、3歳の時家族とアメリカに渡り、大学で経営学などを学んだ才女のようです。アメリカでのミス・インディア・コンテストに優勝してモデルとなり、映画界に引っ張られた人で、3年間ほどテルグ語やタミル語、ベンガル語映画に出演した後、やはり大学に戻りたい、とインドを離れました。現在はアメリカで結婚して、子供もいるそうです。

Gangopadhyay smiling at camera

そんなこんなのプラバース誕生日特集でしたが、ここ数日、YouTubeにはファンが作ってアップした「お誕生日おめでとう」動画が次々と出現しています。驚いたのは、アマゾン・プライムまでもがこんな動画をアップしていたことで、さすがにちゃんと映像ソースを出している、と思ったのですが、自社サイトで見せているのが『MIRCHI/ミルチ』『SAAHO/サーホー』だった、ということでしょうか。偶然とは言え、JAIHOと同じラインアップですね。

Happy Birthday Prabhas sir! | Amazon Prime Video

さて、プラバースのお誕生日以外にも、本日は嬉しいニュースが飛び込んできました。東京フィルメックスで上映されるインド映画『小石(Koozhangal)』が、アカデミー賞国際長編映画賞のインド代表作となったのです。最初に見た記事は、「ヴィッキー・コウシャル、主演作『Sardar Udham』がアカデミー賞候補作に選ばれずがっかり」という記事で、それを読む中で『小石』が選ばれたことを知ったのでした。昨年の候補作が『ジャッリカットゥ 牛の怒り』(2019)で、一昨年が『ガリーボーイ』(2019)と、続けて日本公開されているため、『小石』にも期待がかかります。フィルメックスで上映されるほか、後日配信でも見ることができますので、映画祭の公式サイトをチェックして、ぜひご覧になって下さいね。

そうこうしているうちに、今週末からは東京国際映画祭と東京フィルメックスが始まります。秋の映画祭シーズン、十分にお楽しみ下さい。

 


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