今年も北海道夕張市で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭が開かれます。期間は、2月24日(木)~28日(月)の5日間。外気は寒~~~いけれど、参加者の心は熱~~~いこの映画祭、また盛り上がる5日間となることでしょう。
上映日時等詳しくは公式サイトをどうぞ。すでに1月17日(月)の情報解禁以降、あちこちに報道が出ているのですが、ちょっと使いたい写真があったので遅ればせながらアップしました。今年のアジア映画のラインアップは以下の通りです。
[招待作品部門]
『悪魔を見た』 (韓国/2010年)
監督:キム・ジウン
主演:イ・ビョンホン、チェ・ミンシク
『甘い人生』(2005)、『グッド・バッド・ウィアード』(2008)に続き、キム・ジウン監督とイ・ビョンホンがタッグを組んだ作品。からむのはこれまた芸達者な『オールド・ボーイ』(2003)のチェ・ミンシク。ごっつー怖い復讐劇とか。イ・ビョンホンとチェ・ミンシクの火花バチバチ演技合戦が見もの。
◎2月26日(土) 丸の内ルーブル他にて全国ロードショー(配給:ブロードメディア・スタジオ)
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『処刑剣 14BLADES』 (中国・香港/2010年/原題:錦衣衛)
監督:李仁港(ダニエル・リー)
主演:甄子丹(ドニー・イェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、呉尊(ウーズン)、戚玉武(チー・ユーウー)
”錦衣衛(カムイーワイ)”とは明時代の秘密警察組織で、剣を駆使して皇帝に忠誠を尽くす集団。そのリーダー的存在ドニー・イェンは言うまでもなくカッコいいけど、盗賊に扮する飛輪海のウーズンが実にハマリ役。砂漠の暴れん坊を生き生きと演じていて、惚れ惚れします~。ほかに、『881歌え!パパイヤ』(2007)のチー・ユーウーやサモ・ハン・キンポーなど、脇役陣も豪華。クライマックスは、セットぶっ壊しまくりの大アクション!
◎5月28日(土) シネマート六本木、シネマート心斎橋他にて全国ロードショー(配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/提供:エスピーオー)
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<香港公開時の立看板@GH荷里活電影城>
『孫文の義士団』 (中国・香港/2009年/原題:十月圍城)
監督:陳徳森(テディ・チャン)
主演:甄子丹(ドニー・イェン)、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、王学圻(ワン・シエチー)、梁家輝(レオン・カーファイ)、黎明(レオン・ライ)、胡軍(フー・ジュン)
今年は1911年の辛亥革命からちょうど100周年。本作は、辛亥革命の立役者孫文が秘密裏に香港を訪れた時、彼を守って無事同志との会合を実現させようと献身した人々を描く。オールスターキャスト映画ながらストーリーはよくまとまっており、人々が次々と身を捧げていく最後のシーンは圧巻のひと言。
<香港版VCDカバー>
昨年の<第4回アジア映画賞>では主演男優賞(ワン・シエチー)と助演男優賞(ニコラス・ツェー)を獲得、また<香港電影金像奨>では作品賞、監督賞、助演男優賞(ニコラス・ツェー)、撮影賞など8部門で受賞しています。
<第4回アジア映画賞で助演男優賞を受賞するニコラス・ツェー>
◎4月GW シネマスクエアとうきゅう他にて全国順次ロードショー(配給:ギャガ)
[オフシアター・コンペティション部門]
『エイリアン・ビキニの侵略』 (韓国)
監督:オ・ヨンドゥ
主演:ホン・ヨングン
調べてみると、オ・ヨンドゥ監督はホン・ヨングンと一緒に『となりのゾンビ』(2009)というオムニバス映画も作ってますねー。その延長線上の作品かしら?
『ミッドナイト・ビーティング/午夜心跳』 (中国/2010年)
監督:張加貝(チャン・ジャーベイ)
主演:任達華(サイモン・ヤム)、呉鎮宇(ン・ジャンユー)
昨年末に公開されたホラー映画。
[スペシャル・プログラム]
【ゆうばりチョイス:韓国映画】
『ビー・デビル』 (2010年)
監督:ジャン・チョルス
主演:ソ・ヨンヒ、チ・ソンウォン
昨年11月の東京フィルメックスで上映。キム・ギドク作品どころかキム・ギヨン作品をほうふつさせる作品。ある島で起こった悪魔的な事件の一部始終が、これでもか、とばかりに描かれます。英語題名の「Bedevilled」は「悪魔に取り憑かれた」の意味で、『チェイサー』(2008)の娼婦役ソ・ヨンヒが凄絶な演技を見せてくれます。
◎2011年公開予定(配給:キングレコード)
『恥ずかしくて』 (2010年)
監督:キム・スヒョン
主演:キム・ヒョジン、キム・コッピ、キム・サンギョン
(提供:M-LINE)
『いま、殺しにゆきます』 (2009年)
監督:パク・スヨン
主演:キム・ビョンチュン、カン・インヒョン、イ・ジョンヒョン
(提供:M-LINE)
『Jenga』 (詳細不明)
【ゆうばりチョイス:ワールドシネマ】
『ドリームホーム』 (香港/2010年/原題:維多利亜壹號)
監督:彭浩翔(パン・ホーチョン)
主演:何超儀(ジョシー・ホー)、陳奕迅(イーソン・チャン)
(配給:ユナイテッドエンタテインメント)
最後に、アジア映画ではないんですが、イヴ・モンマユー監督の『ジョニー・トーは銃を手に入れた』 (フランス/2010年/原題:Johnnie Got His Gun!)なんていう映画もラインアップに。イヴ・モンマユー監督と言えば、確かゆうばりファンタではお馴染みのドキュメンタリー作家。「Johnny Got His Gun」なら1971年のヒット映画『ジョニーは戦場へ行った』なんですが、この綴りの違うJohnnieはJohnnie To/杜〔王其〕峰監督のこと?? むむ、何か臭いますぜ、兄弟。
インド映画は残念ながらナシ。今年も公開作はないのだろうか....(ため息)。
再びおじゃまします(こちらのブログをご存じだと知って嬉しさのあまり鼻血が出そうになりました)。
ゆうばりファンタの情報ありがとうございます!
「Johnny Got His Gun」ですが、ジョニー・トーのドキュメンタリーのようです。「香港電影迷宮blog+」さんが書かれていました。→http://d.hatena.ne.jp/hkcl/20101108
昨年はトー監督本人を見に行ったのですが、今年はこれを見に行こうかと思っています。
ほんとに、ゆうばりファンタでインド映画をやってくれるといいですね。「Raajeneeti」や「Dabangg」が見たいです。
やっぱり杜導演についてのドキュメンタリーでしたか。「香港電影迷宮blog+」さんの記事も拝見しました。品が良すぎて文句言われるのは香港人ぐらいですね(笑)。
きたきつねさんはご覧になれてうらやましい。私もエゾウサギぐらいになって見に行きたいです~~。
どれも魅力的な作品ですね!何本関西で上映してくれるでしょうか…。う~微妙!!!
・「十月圍城」…こんな邦題がついたんですね。助演男優賞を取ったニコの演技に期待!
・『午夜心跳』…サイモンとン・ジャンユーでホラー映画って…。怖すぎ!(※いい意味で)
・『悪魔を見た』…いっそのことビョンホン氏とドニーで“究極のナルシスト対決”ってのはどうでしょう(※モチロンいい意味で)
ところでcinetamaさま。發仔の「孔子」は公開されるんでしょうか…。内容にあまり期待はしてないですがファンとしては一応気になったりするわけで…。
大阪にはファンタはなくても大阪アジアン映画祭がある! 今年のラインアップも、全国のアジア映画ファンがうらやましがると思いますよ~。
發哥の「孔子」は昨年第24回福岡アジア映画祭で上映されたのですが、その後公開情報は聞こえてきませんねー。と言っても、私は情報収集能力激劣りなので、知らないだけかも知れません。詳しそうな方を見つけたら、訊いておきますね。發哥の孔子様は大人の風格があって、私は楽しく拝見したんですが。