このブログでは、インドの映画雑誌やサイトから、面白そうな最新インド映画情報もお届けしようと思っています。まずは、今年公開予定のボリウッド映画の期待作を2回に分けて。
インドで一番ポピュラーな映画雑誌『フィルムフェア(Filmfare)』2011年1月5日号(下の写真)では、「初お目見え」というタイトルで本年公開される予定のボリウッド映画を特集。さて、そのラインアップは?
なお、タイトルの日本語訳は今後変更の可能性アリ。映画を見てみないと、タイトルの正確な訳ってつけられないんですよね~。解説も未見のままで書いてますので、間違っていてもお許しを。
公式サイトのあるものや、英語版ウィキに記事があるもの、予告編がYouTubeにアップされているものは、リンク先を付けておきました。
『誰もジェシカを殺さなかった』 (No One Killed Jessica)公式サイト Wiki 予告編
監督:ラージクマール・グプター
主演:ラーニー・ムケルジー、ヴィディヤー・バーラン
ニューデリーを舞台にした政治サスペンスで、タイトルの「ジェシカ」は「ジェシカ・ラール殺人事件」の被害者の名前から。ヴィカース・スワループ著『6人の容疑者』(子安亜弥訳<名訳!>の日本版が武田ランダムハウスジャパンより発売中です)でもモデルにされていたこの事件を、ジェシカの妹?(ヴィディヤー)とテレビ局リポーター(ラーニー)が追究していく。(1月7日より公開中)
『心は子供なんです』 (Dil Toh Baccha Hai Ji/ディル・トー・バッチャー・ハィ・ジー)公式サイト Wiki 予告編
監督:マドゥル・バンダールカル
主演:アジャイ・デーウガン、イムラーン・ハーシュミー
タイトルは、シャー・ルク・カーン主演の『心は狂おしく』 (Dil To Pagal Hai/1997)からのイタダキ。これまで『チャーンドニー・バー』 (Chandni Bar/2001)や『ゴシップ・ページ』 (Page 3/2005)など社会派の佳作を作ってきたバンダールカル監督がラブコメに転進。(1月28日公開予定)
『人生は二度とない』 (Zindagi Na Milegi Dobara/ジンダギー・ナー・ミレーギー・ドーバーラー)
監督:ゾーヤー・アクタル
主演:リティク・ローシャン、ファルハーン・アクタル、アバイ・デオル、カトリーナ・カイフ
東京国際映画祭で上映された『チャンスをつかめ!』 (Luck by Chance/2009)の女性監督ゾーヤー・アクタルの2作目。今回も双子の兄?ファルハーンと共にリティクが出演、さらに人気女優No.1のカトリーナに、クセ者アバイも加わり、舞台はスペインとグレードアップ。4人のロード・ムービーになる模様。
『私の兄弟の花嫁』 (Mere Brother Ki Dulhan/メーレー・ブラザー・キー・ドゥルハン) Wiki
監督:アリー・アッバース・ザファル
主演:イムラーン・カーン、カトリーナ・カイフ
初顔合わせのイムラーンとカトリーナによる、ロマンチック・コメディ。監督は新人ながら助監督の経験が長い上、ヤシュ・ラージ・フィルム作品なので期待大。
『用意よし』 (Ready) Wiki
監督:アニース・バーズミー
主演:サルマーン・カーン、アーシン
昨年『肝っ玉男』 (Dabangg)で大ヒットを飛ばし、存在を見せつけたサルマーン・カーン。今回はまたまたテルグ語映画のリメイクで、ロマンチックな作品となる模様。”チュルブル・パーンデー”(『肝っ玉男』の主人公)のイメージを一新できるか? 監督は『進入禁止』 (No Entry/2005)、『シンは王様』 (Singh Is Kinng/2008)などのヒットメーカー、アニース・バーズミー。
『ランダムアクセス Ver.1』 (Ra. One) Wiki 予告編
監督:アヌバウ・シンハー
主演:シャー・ルク・カーン、カリーナー・カプール
待ってました! シャー・ルクの新作です。タイトルからもわかるとおり、CG使いまくりのハリウッド調作品となる予定。シャー・ルクが演じるのはスーパーヒーローとのことで、クールなポスターがすでにWikiに出現。予告編は、現時点のものはシャー・ルク出し惜しみ状態ですが、それでもチラチラとお姿が拝めます。今後も要チェック! 公開は6月3日の予定とか。
『ゲーム』 (Game) 予告編
監督:アビナイ・デーウ
主演:アビシェーク・バッチャン、カングナー・ラーナーウト
ギリシアを舞台にした、アクションたっぷりのサスペンス劇。監督は新人なので、手腕はちょい未知数。
『パティヤーラー・ハウス』 (Patiala House) Wiki 予告編
監督:ニキル・アドヴァーニー
主演:アクシャイ・クマール、アヌシュカー・シャルマー
『たとえ明日が来なくても』 (2003)や『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』 (2009)の監督ニキル・アドヴァーニーが再びアクシャイとタッグんだ、感動のファミリー・ドラマ。パティヤーラーはデリーから約200キロ、パンジャーブ州の町の名前ですが、この映画の舞台はロンドン。NRI二世のクリケット選手とその父のドラマのようです。注目は、このところイキのいい作品に出まくっている『A Match Made in Heaven』 (2008)のヒロイン、アヌシュカー。カトリーナに続くボリウッドの顔になれるか?(2月11日公開予定)
『季節』 (Mausam/モゥサム) Wiki
監督:パンカジ・カプール
主演:パンカジ・カプール、シャーヒド・カプール、ソーナム・カプール
ニュー・シネマ時代から活躍している名脇役、パンカジ・カプールの監督デビュー作。息子シャーヒドと、こちらはアニル・カプールの娘ソーナムにコンビを組ませ、空軍パイロットとバレリーナのラブストーリーを描く。ソーナムがバレリーナですか...。
『ダーティーな映画』 (Dirty Picture)
監督:ミラン・ルートリヤー
主演:ヴィディヤー・バーラン
『タクシーNo.9211』 (Taxi No. 9211/2006)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ムンバイ』 (Once Upon A Time in Mumbai/2010)で達者な演出の腕を見せたミラン・ルートリヤーの新作。かつて南インドのセクシー女優として鳴らし、ヒンディー語映画でも活躍したシルク・スミターの生涯を描く。しかし、ヴィディヤーでは、あの肉感的女優にはちょっと体力不足かも...。
『2倍の大騒ぎ』 (Double Dhamaal/ダブル・ダマール) Wiki
監督:インドラ・クマール
主演:サンジャイ・ダット、アルシャド・ワールシー、リテーシュ・デーシュムク
2007年のヒット作『大騒ぎ』 (Dhamaal)の続編。近年コメディー作品はシリーズ化するものが多く、これもシリーズ化のきざしが。今回花を添えるのは、マッリカー・シェーラーワトとカングナー・ラーナーウト。
『ありがとう』 (Thank You) Wiki
監督:アニース・バーズミー
主演:アクシャイ・クマール、スニール・シェーッティー
ヒットメーカーの監督、アニース・バーズミーはひっぱりだこ。こちらはカナダを舞台にしたコメディーになる予定。
『物語』 (Kahaani/カハーニー)
監督:スジョーイ(スジャイ?)・ゴーシュ
主演:ヴィディヤー・バーラン
2003年にオフビートのボリウッド映画『響くリズム』 (Jhaankar Beats)でデビューしたゴーシュ監督の注目作。失跡した夫を捜すため、ロンドンからコルカタにやってきた身重の妻(ヴィディヤー)。手強いコルカタに翻弄されながら、彼女は捜索を続けるが....。
『インド人青年たち』 (Desi Boyz/デーシー・ボーイズ) Wiki
監督:ローヒト・ダワン
主演:アクシャイ・クマール、ジョン・アブラハム、ディーピカー・パードゥコーン
『奥様No.1』 (Biwi No.1/1999)などのコメディー作品で一世を風靡した監督デヴィッド・ダワンの息子がローヒト・ダワン。これが監督デビュー作ですが、その手腕やいかに??
(下)に続く
個人的にはシャールクの新作と「2倍の大騒ぎ」がとても楽しみです。「Dhamaal」にはすごく笑わせられました。
日本でもどれか上映されることを願いつつ、楽しみに待つとします(^^)
『大騒ぎ/Dhamaal』に『インチキ/Golmaal』等々、同じフォーマットのコメディ映画が多すぎて、だんだんとどれがどれやら...。サンジャイ・ダットにアジャイ・デーウガンにアクシャイ・クマール、それにアルシャド・ワールシー、リテーシュ・デーシュムク、シュレーヤス・タルパデーらが順列組み合わせ的に出演してる気がするのは私だけ?
シャー・ルク・カーンの新作は(下)にも登場します。ご期待下さい!